省エネ・エコ家電に需要が高まる理由とオススメ家電

昨今のエコ活動や節電の波の中で省エネ家電やエコ家電の需要が高まりつつあります。家電量販店や百貨店などで家電を見ると、「エコ」効果の期待できるものが多く並び、今や生活においての「エコ」は切り離せない存在となっています。
では、エコ家電の需要が高まる理由と、最近のオススメ家電とはどのようなものでしょうか?
省エネ家電・エコ家電とは?
<省エネ家電とは>
少ない電力で稼働できる電化製品というだけでなく、消費するエネルギーに対して効率が良い電化製品のことを言います。
私たち消費者にとっては電気代が少ないというとても分かりやすい基準です。
<エコ家電とは>
省エネはもちろんのこと、環境に負担の少ないことが必須とされた家電のことを指します。少ない電力で使用できるというだけでなく、製造工程でCO2排出が少ないこと、リサイクル材を使用していたり、使用後にリサイクルしやすい構造であることもその条件の一つです。
環境に配慮した電化製品を使うことで無理なくエコ活動が可能となります。
エコとは?
「エコ」という言葉を耳にすると「環境に良い」や「省エネ」というイメージが強くありますが、はっきりした意味はあまり分からないという方も多いのではないでしょうか。
「エコ」という言葉を調べてみると「economy(経済)」と「ecology(生態系)」の接続語だと言われています。実は「エコ(eco)」 という言葉は英語にはない、日本独自の表現です。
上記を踏まえたうえで「エコ」の観点とは…「私たちが生きる社会において【経済economy】と【生態系ecology】のバランスをとるための対策・行為すべて」ということになります。
なんとなく…でとらえていた「エコ」。その意味を知ることで、より具体的に取り組めるのではないでしょうか。
省エネ・エコ家電が人気の理由
「少ない電力で稼働する=節電」が人気の理由です
エコ家電が人気の理由ですが、一般的なエコ家電のイメージとしては「製品本体の値段が高めに設定されている」ということがあります。
より安く性能の良いものを求める人が増えているのにも関わらず、エコ家電の人気は続いています。値段が高いのに多くの人が購入する理由にはやはり「少ない電力で稼働する=節電」があります。
家電を購入する際は少々高いお金を払っても、長期的に見て節電効果があるのであれば良いとされていることが大きな魅力だということが分かります。
省エネ・エコ家電の必要性~地球温暖化の影響~
家庭から排出しているCO2 のうち、電気は1/3を占めていると言われています。これは、排気ガスなどで社会問題となっている「ガソリンよりも高い割合を占めている」ことになります。
地球温暖化を防ぐという世界規模での取り組みから、温室効果ガスのもとであるCO2の削減はどの国においても考えるべき課題です。
というのも、良く耳にする地球温暖化とは気温の上昇を生み出すものであり、日本を例にげると過去100年間で約1度気温が上昇しています。
「たった1度しか高くなってないんでから平気でしょ?!」と普通の人は考えますよね。しかし、私たちの体温で考えると、平熱よりも1度高い状態は微熱により体の不調が出始めることになります。そしてより熱が上がると寝込んでしまい動けなくなります。
つまり、今は気温が上がることが大きな問題として捉えられていますが、今後さらなる気温の上昇や、地球全体の不調や問題が出たとしても不思議ではないということです。
そのため、私たちは早急にエコに対して考え、行動する必要があります。
人気の省エネ・エコ家電とは?
冷蔵庫に洗濯機にテレビ…といったように私たちは多くの家電・物に囲まれて生活しています。現在は上記に挙げたようにエコ・地球保全の動きから、ほとんどの種類の家電で「エコ」に特化したものが販売されています。
ここでは人気の(効果のある)省エネ・エコ家電についてご紹介します。
電球
省エネ・エコ家電であることを最も感じることができるのが照明用の電球です。これまでは白熱灯が主流でしたが、最近はエコ・節電効果からLED電球にも需要が高まっています。
使用中の電力が従来の白熱灯に比べて少ない電力で稼働するだけでなく、電球の寿命が白熱灯よりはるかに長く、今後何十年取り換え不要ということが最大のメリットと言えます。
その分、購入時には高い金額を支払う必要がありますが、長期的に考えると節電・節約・省エネ効果が期待できます。使用時に熱を発する白熱用に比べほとんど熱を発しないので夏場の室温への影響も少なく、お子さんがいらっしゃるご家庭にとっては安全面も魅力です。
エアコン
気温の上がる夏場や冷え込む冬場に大活躍するのがエアコンです。長時間利用することが多いことから、節約を考え製造年月日からだいぶ経過したものをずっと使用していたのでは、エコだけでなく節約にもならないのが実状です。
購入時は高額だったとしても、場合によっては古いものと比較するとエアコン代が約半分…となる可能性もあります。
その理由として、最新のエアコンは冷気が必要な場所(人がいる場所)にのみ冷風を送る機能や、体感温度をコントロールする機能、湿気だけを取り除く機能など、多種多様な機能が付属しています。
そのため無駄に電力を使うことなく、節電しながら快適に過ごすことができます。
また、自動で内部を掃除したり、空気中の汚れや花粉を取り除いてくれるものもあり、常にクリーンな空間の中で過ごすことが可能となります。
節電・電気代の節約を自動で行ってくれるのであれば使用する立場としても気軽に使用しやすいと感じるのではないでしょうか。
こんな方法でも電気代が節約できますので、参考にこちらの記事もどうぞ。
⇒【噂の検証】エアコンは24時間つけっぱなしにした方が電気代を節約できる?
液晶テレビ
一昔前はブラウン管が主流だったテレビ。最近では液晶テレビ以外を目にすることが少なくなりました。2011年に完全地デジ化を遂げたことが最も大きな要因ですが、液晶テレビのもつ省エネ技術や節電効果も大きな要因です。
液晶テレビではLEDバックライトを採用していることが多いため、消費電力を削減することができます。従来の蛍光管バックライトと比較すると少ない電力で稼働することができるばかりか、映像シーンに合わせた発光制御がしやすいという特徴があります。
中には人がテレビの前にいないことを察知し、自動で節電を行うものまであるので、あらゆる場面でムダな電力を使わない工夫がされています。
毎日目にするものだからこそ、積み重ねることで節電・エコの対策が可能です。
IHクッキングヒーター
火を使わないIHクッキングヒーターもエコ家電の一つです。従来のガスコンロと比較すると燃焼ガスも窒素酸化物も発生しません。さらに、熱気が少ないためキッチンが暑くなるということもなく、夏場のストレスを緩和することやエアコンの節電にも繋がります。
さらに、火を使用しないため安全であることからお子さんがいるご家庭や、ご高齢の方に人気が高い点も納得することができます。多くのIHクッキングヒーターには自動オフ機能がついていることも安心です。
太陽光発電
最近では太陽光パネルを取り付けている家を目にする機会も増えました。太陽光発電は初期費用はかなり高額ですが、太陽からの光という自然エネルギーを取りこみ、自宅で使用するだけでなく、余った分を電力会社に販売できるというメリットが多いシステムです。
電気代が節約できることはもちろんのこと、環境にも配慮した作りとなっています。というのも、自然をほとんど汚すことなくエネルギーを作り出すことができ、エネルギー源は太陽光であることから無限に尽きることはありません。自然の力を上手に活用しながら、豊かな暮らしが可能となります。
また、最近見直されている災害時の対策としても有効で、太陽が照っている時であれば災害により節電したとしても、ある程度の電力が使用できると言われています。
転居などで手放す必要があった際も、業者により買い取りサービスが行われていることからムダになることがないという点も嬉しいですね。
省エネ・エコ家電の選び方
多くの省エネ・エコ家電が並ぶ中で「この商品がどう優れているのか?」「他の商品と比較してどうなのか?」ということは、素人には分かりにくいものです。
ここでは分かりやすい家電の選び方をご紹介します。
省エネルギーラベル
2000年に導入された「省エネルギーラベリング制度」により、家庭で使用する製品を中心に省エネ法で定められた省エネ性能の向上を目標とした目標基準を達成しているか?をラベルに表示するようになりました。
この省エネルギーラベルはカタログや本体、包装などといった目につく・分かりやすい場所に表示されていることから製品に対する知識があまりない人でも参考にしやすい仕組みになっています。
<省エネラベル 表示内容>
・省エネマーク
・省エネ基準達成率
・エネルギー消費効果と目標年度
・省エネ基準達成率の算出方法
各商品の省エネルギーラベルを比較することで「この商品はどこが優れているのか?」ということが簡単に分かるようになっています。是非参考にしてみてはいかがでしょうか?
統一省エネルギーラベル
<統一省エネルギーラベルとは>
各家電製品の省エネ性能を星の数で表していることに加え、省エネと年間で必要な電気料金を表したものです。本体またはその近くに表示されているため、省エネルギーラベルと同様目に留まります。
<統一省エネラベル 表示内容>
・ラベルを作成した年度
・多段階評価制度(省エネの観点からみて星がいくつで示した五段階評価)
・省エネルギーラベル
・メーカー名・機種名
・年間必要な目安電気料金
また、簡易版として「簡易版統一省エネルギーラベル」もあります。
まとめ
日々を生活していると「地球環境や保全」「地球温暖化や排出効果ガス」などといったことを、なかなか振り返って考える時間や機会がないというのが現実です。
テレビや書籍などで目や耳にすることで、多少の危機感は感じていたとしても、実行に移す人はそんなに多くはありません。
唯一、現実的に考える機会が「家電」や「節電・節約」について考えるときではないでしょうか。
これまで使っていた電化製品をエコ・省エネ家電に変えることにより、地球にも優しく、家計にも負担のない生活が可能となります。もちろん、初期費用として購入時の負担はあったとしても長期的に見るとエコ・省エネ家電にはメリットが多いとされています。
自分一人で地球に優しい生活やエコ活動を始めることは難しくても、エコ・省エネ家電を使用するだけで環境に優しくエコ活動となるのだとしたら、「はじめてみようかな…」「替えてみようかな…」という気持ちに少しはなるのではないでしょうか。
節約は1日1日の積み重ねが大事です。
省エネも、1人1人のちょっとしたことの積み重ねが将来、私達の子供・孫といった時代に必ず役に立つことだと思います。
省エネ家電の利用だけでなく、電気料金プラン切り替えでもっと節約!!
毎日使う家電だからこそ、省エネ家電を導入すれば年間かなりの電気代の節約になるでしょう。しかし、大元の料金プランが適していなければ、余計な電気代を払うことにもなりかねません。
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