あれっ、もう吸い込みが弱い!? 家庭用掃除機を耐用年数より長く使用するコツ

掃除機や家電製品をできるだけ長く使い続ける事は、新しい掃除機の買い替え費用を先送りしているという意味でも、物を大切に使うという面からもとても重要なことかもしれません。
しかし、掃除機は冷蔵庫や洗濯機などの家電と違って、毎日何度も使用するものではありませんので、耐用年数についてあまり心配した事がない方も多いかもしれませんね。基本的に財務や資産上でも認識される掃除機の耐用年数は、6年と定められています。
それでも、この年数は掃除機があくまでこれくらいの耐久性を持っているという社会通念から生まれたものと言えますし、実際には二桁の年数にまたがって使い続けているご家庭もあるでしょう。ここでは、掃除機を少しでも耐用年数よりも長く使えるような方法をご紹介します。
掃除機は耐用年数通りに使えていない家庭が多い?

掃除機を毎日使用しているご家庭の実情を見てみると、大きな理由を考えた時に、どのご家庭も6年の耐用年数を問題なく使いこなせているご家庭は少ないそうです。この大きな理由を分析してみますと、どのご家庭も掃除機を適切な方法で使用や管理していないからかもしれません。
ご家庭内での掃除機の使い方で意外に多いのは、湿気の多い場所に保管している事による劣化です。掃除機はカビが生えやすく、通気性が悪いのでそれが内部の電気基板をダメにしてしまうこともあるのです。
このような日常の保管が、耐久性に大きく悪影響を与えます。
ロボット掃除機の落とし穴
ロボット掃除機は、通常の掃除機よりも保証期間が短く1年から2年です。 自動で掃除をしてくれますので、自宅を留守にしがちなご家庭に人気がある商品ですが、意外にも充電バッテリーが高いのでランディングコストがかかります。
具体的には、ロボット掃除機で比較的価格の安いツカモトエイムロボットクリーナーAIM-RC03 ¥7,420:(オープン価格)の場合を例に挙げてみたいと思います。
保証期間 | 1年 |
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充電バッテリーの使用回数 | 300~500回 |
交換バッテリーの金額 | ¥3,480:(オープン価格) |
充電バッテリーは購入時に装備されていますが、上記データからもわかる通り、毎日使用した場合1年半程でバッテリー交換時期に入る計算となります。
2日に1回の使用では3年ですね。
ツカモトエイムだけでなく、一般的に保証期間を経過したありでバッテリー交換が必要になってきます。
つまり、掃除機を毎日使用する場合、充電バッテリーの交換費用が毎年かかってくる計算になるのです。 しかも、ロボット掃除機の保証期間は非常に短いので充電バッテリーが手に入らなくなる可能性も考えなければいけません。
ロボット掃除機で人気の高いルンバは本体価格が5万円前後しますが、やはり保証期間が1年ですので、ランディングコストが大きくかかる事を考えておかなければいけません。
⇒ロボット掃除機人気5社の電気代を比較してみた!
掃除機は使い方によって著しく傷みやすい?
掃除機の使用で多くの方が実行されていないのが、掃除する場所に応じた吸引ヘッドの交換です。掃除は広いスペースばかりではなく、狭い部分のホコリを吸引するケースも多くあります。
狭い部分に通常の横長吸引ヘッドを使うと吸引効率も大きく低下するだけでなく、ヘッドそのものを傷つけてしまう恐れがあるのです。また、横長ヘッドの表面にはホコリをキャッチするために滑らかな繊維が敷き詰められているので、あまりにも狭い場所での無理な吸引作業は繊維を固くしてしまうことも避けられません。
さらに、最新式の掃除機になるとヘッド内部に通電しているタイプも多いので、衝撃によって破損するとヘッド内部の回転機能などが使えなくなる恐れがあります。
掃除機コードの取扱いが耐用年数を短くしている?
実は掃除機コードが故障の原因になって、実際の耐用年数を短くしているという実例もあります。コードを長く引き出さないことによる漏電や発熱によるモーター燃焼がそれにあたります。
掃除機のコードに付いている赤色テープはコードの終わりを示しますが、黄色テープはその部分まで必ず引き出した方が良いという推奨表示になります。
つまり、狭い部屋の掃除だからと言ってコードを少ししか出さない場合、掃除機が熱を持ちやすくなって危険といえるでしょう。1回の掃除では問題はありませんが、継続的にこのような方法で掃除機を扱うと、モーターが燃焼してしまう可能性が高まる事を覚えておかなければいけません。
コードレス掃除機はバッテリーが重要
コードがなく軽量で持ち運びしやすいコードレス掃除機は、その手軽さから人気が高まっています。 このコードレス掃除機ですが、バッテリーの寿命が掃除機の寿命と考えてよいかもしれません。 バッテリーの寿命は、保証期間を少し経過するくらいが目安です。
マキタ 10.8V充電式クリーナー CL100DW ¥12,600:(オープン価格)
保証期間 | 1年 |
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交換バッテリー金額 | ¥7,000:(オープン価格) |
交換バッテリーの価格は、本体価格と変わらないほど高いので正しく使用してバッテリーの寿命も長く持たせたいところです。
長持ちさせるコツ |
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バッテリーを長持ちさせるためには、マメに充電せずに使い切ってから充電する。 |
充電は、バッテリーが冷えた状態でおこうなうこと。 |
フル充電の状態で、再度充電しないこと。 |
掃除機のメンテナンスが耐用年数を延長する

掃除機も人間の体と同じようにメンテナンスが求められます。最低でも掃除機内部の清掃はマメに行わなければなりません。
一般的にどんな機器でも設定されている耐用年数は、通常無理のない使用法であれば達成されると言う意味合いが強く、逆に言えば本当に丁寧に扱えば耐用年数以上使用することが可能です。
実際のところ、スペックの高い掃除機ほど複雑な基盤を持っているので壊れやすく、より積極的にメンテナンスが必要になってくるといえます。
掃除機をより長く維持するための費用は?
日頃から掃除機のお手入れはほとんど費用がかからずに出来るケースが多いですが、本格的なメンテナンスとなると多少なりとも費用が掛かるものです。
例えば、吸引ヘッドの交換はメンテナンスで最も必要なもので、費用も数千円かかります。この部分を変えるだけで、掃除機のパワーが大きく回復するケースが多いです。
日頃のお手入れでグント寿命が違ってくる!
掃除機の寿命を延ばすには、やはり日頃のお手入れが重要になってきます。 具体的に注意するポイントをまとめてみました。
注意する点 |
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掃除機を使用した後にノズルに絡まった髪の毛やホコリなどを取り除く |
パイプの中に溜まっているゴミを掃除する |
掃除機内のゴミは早めに捨てる |
フィルター部分もまめに掃除を行う |
強モードはモーターに負担がかかるので頻繁に使わない |
掃除機の耐用年数を伸ばすことのメリットとデメリット
掃除機の耐用年数を伸ばすことは、一般的に見ると日常生活において良好なコストパフォーマンスを得ることにつながります。しかし、掃除機も家電ですので時代が変わるごとにどんどん高品質なものが登場してきます。
耐用年数が伸びることは長く使えることにつながりますが、実のところメリットとデメリットが共存していることでもあります。一体どういうことなのでしょうか?
掃除機はデザインによって使い勝手が変わる!
掃除機は使ってみると分かりますが、デザイン性と機能性には密接な関係があります。つまり、ユーザーは使いやすそうなデザインは、掃除にかかる手間も少なくなる事と関係しているのです。
一旦、自分に合ったデザインの掃除機に出会うと長く使い続けるユーザーも多く反面、掃除機に先進技術が取り入れられても実際の操作性が悪ければ、アップデートで改悪されたと判断されてしまうケースもあります。
よって、気に入ったものについて耐用年数を伸ばして長く使い続けることは大きな意味を持ち、このことは掃除することのストレスをユーザーに感じさせないというメリットに他ならないのです。
特に最近の掃除機は、高価格化が進んでいますので使い勝手が良ければ良いほど、定期的に摩耗しやすい部分を交換して、買い替え費用を先送りするために長寿命化に取り組むべきといえるでしょう。
掃除機も長く使うと消費電力の増加懸念も!
しかし、ひとつの掃除機を長く使っていると避けられない事のひとつに節電が挙げられます。機器は古くなれば古くなるほど、多くの電力を費やさなければ通常のパフォーマンスが期待できなくなります。
これはユーザーが求める使い勝手と相反するもので、どんなに掃除機を大切に扱って長く使えていたとしても、それを使い続けることによる経済性は多少なりとも失われて行くことを意味しているからです。
古い掃除機で節電に取り組む場合は通常のクリーニングだけでなく、基板自体を交換するなど抜本的な修繕が求められます。これでは、費用も数万円掛かることも考えられますので、新しい掃除機を購入する方がむしろ経済的というケースもあります。
掃除機の耐用年数にこだわるならメーカーにもこだわる!
掃除機の耐用年数にこだわる場合は、どのメーカーのものを購入するかという視点も非常に役立ちます。法定耐用年数は6年であっても、実際に使い続けられる基礎的な耐久性は各メーカーによって大きく異なっているからです。
現在、掃除機を生産しているメーカーは日本製と海外製を合わせるとかなりの数に上りますが、あなたがより長い耐用年数を希望するならば、国内外の製品どちらを使うのが良いのでしょうか。
次項で見ていきたいと思います。
⇒ダイソン掃除機の電気代を計算してみた
国内では業務用掃除機が寿命が長い!
単純に寿命という点から見ると業務用掃除機の部品が耐久性の高い金属で作られているため、寿命が長いと言えます。 業務用ですので水を吸引することも可能な程耐久性に優れたものも多いと言えます。ただ、デメリットとしては大型で重量があるので家庭で使うのは難しいという事です。
日本製の掃除機は外見的なデザイン性に優れ、コードレスタイプを含めて非常に高性能のものが増えています。一般的に日本人は日本製の掃除機を使うべきと言われていますが、それは日本人にとっての使いやすさを重視して人間工学や行動学的に研究して開発されたものだからです。
ただ、上述のようにハイスペックな掃除機は故障しやすいケースもありますので、普通に掃除ができればよいという日本人にとっては宝の持ち腐れとなる可能性もあるでしょう。これにより、結果的に耐用年数が低下してより良いコストパフォーマンスが望めないケースも否めません。
日本製掃除機に関して言えばデザイン性はもとより、求める機能性に見合ったタイプをセレクトすることが何より重要となります。
輸入もののサイクロン式は寿命が短い!
外国の掃除機ではダイソンが有名ですね。CMでも見たことがある方は多いと思います。 ダイソンは、サイクロン式の掃除機です。 寿命の点から見ますと、サイクロン式は内部に熱がこもりやすい性質があります。
つまり外部に排熱されにくいため、掃除機のモーターが焼け焦げる可能性が他の掃除機より高いと言えます。 更に小型の掃除機はモータの回転数が多くなるので寿命が短いと言えます。
掃除機はモーターで作動するのでモーターが焼けてしまった時点で故障となり、その後使用出来ないケースが多くあります。中には修理対応しているメーカーもありますが、修理費用は1万円前後とかなり高いのが実情です。
掃除機の耐用年数と同じくらい電気料金プランの切り替えは重要です!
毎日の電気料金が安ければ、掃除機を使用していても電気代を気にしなくて済みますね。
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診断にかかる時間は、たった1分です!
是非、電力自由化になった今、電気料金を見直して節電につなげましょう!!