引越しで上手に節約・節電!長い目で見て得しちゃおう!

引越することで節約できる部分は?
住まいにかかる出費を減らせる。
賃貸物件に住んでいる方なら、家賃や管理費のトータルが安い物件に引っ越せば、その分、家計の節約になります。
持ち家に住んでいる方も、自宅を売却して賃貸物件に引っ越すことで、まとまったお金が持てるのはもちろん、リフォーム代や固定資産税などの持家にかかる諸費用を抑えることが出来ます。
持ち家を賃し出し、不動産収入を得ながら節税することも出来ます。家族が独立するなどして人数が減った時に、自宅を売却して賃貸物件に住み替えを始める方も少なくありません。
生活水準を下げることで諸費用を減らせる。
例えば、高所得層が住んでいる地域から、少し低所得層が住んでいる地域に引っ越せば、周辺店舗の価格帯も安くなるため、家計の出費が抑えられます。
近所の人々の車や服装などに合わせるための、見栄による出費も減らせます。最寄駅が職場に近くなれば、交通費を減らせます。
電気料金を減らせる。
電力自由化が始まったことで、引っ越し時に電力会社を乗り換えて電気代をお得にすることが出来ます。
>>>電力自由化とは?
電気料金は物件の環境によって変わってきます。例えば、南向きの家から北向きの家に引っ越せば、エアコンの使用頻度を減らせるので、節電効果があります。
また、日陰であったり、川や崖のそばであるなどして冷えやすい物件から、日当たりのいい暖かな物件に引っ越すことで、暖房を付けなくても良くなり、節電効果が生まれます。
隣りの建物の陰になって早い時間から灯りが必要な家に住んでいる場合は、陰のない家に引っ越すことで、電灯にかかる電気代が節電になります。
また、現状の物件より狭くて古い物件に引っ越せば、建物の電気供給に限界容量があるため、必然的に電気の使用量を減らすしかなくなるので嫌でも節電出来ますね。
引っ越しのタイミングで電化製品を買い換えてみるのもいいでしょう。現行の省エネタイプの製品なら、月々の電気代が劇的に下がるので、長い目で見れば買い替え費用に比べてすぐに黒字が生じて高い節電効果が見込めます。
引越しと同時に契約アンペア数を減らしてみるのも節電になります。
これは関西電力圏内を除外したお話になりますが、お部屋の契約アンペア数が以前の物件に比べて下がるのなら、電気の基本料金も下がります。
(関西電力圏内では一般的に電気の契約は「従量電灯A」となり、契約アンペア数により基本料金が異なる制度はありません。)
引越しで節電する場合の注意点
注意点1
引越し先の地域では、現状お使いの電力会社が利用出来ないかもしれません。電力会社が変わる場合は、以前の契約内容が引き継げないため、違約金が発生する場合があります。(エリア外への引越しに限り違約金除外対象になる場合もあります。)
新たな会社に契約し直す手間や、手数料も発生します。電力会社を選ぶ時は、月々の金額がいくら安くなるかといった目先のお得感だけに目を向けないようにしましょう。
注意点2
引越し先の物件で電気使用量を減らすには、現状の電化製品を買い換えたり、処分して使用をやめたりしなければならないため、入念な計画が必要になります。
買い替えに必要な費用や、従来の電化製品を使わないようにするストレスが、節電効果に見合わないのであれば、マイナス効果の方が大きくなります。
新しい電化製品を買う時は、使い勝手もさることながら、月々の電気代がどれくらいになるのかチェックしましょう。
注意点3
引越し先物件のガス料金もあらかじめ調べておいた方がいいでしょう。例えば、都市ガスから地域ガス会社のプロパンガスに変わる場合、ガス料金が二倍近く上がる場合もあります。
水道がマンション一棟の親メーターから各戸に割り当てられている場合は、水道代の基本料金自体が高いことも多いです。そうなれば、節電効果が相殺されて、家計全体として見るとマイナスになってしまいます。
不動産屋はあまり細かいことまでは知りません。気になる物件が出て来たら、その地域のガス会社と水道局に直接訊いたり、マンションの管理会社が関わることなら、不動産屋から訊いてもらったりしておきましょう。
マイナス要因が節約効果を生む?
一般的に、持ち家でも賃貸住宅でも、最寄り駅から遠ければ遠いほど、価格が安くなります。墓地の隣りだったり、以前に事件があった物件なども安くなります。
また、買い物場所から遠い、学校がない、築年数が経っている、北向きである、天井が低いなど、様々な要因から、購入価格や家賃が安くなります。現状より住まいにかかる費用を減らす場合に、そうした条件を一つ一つ検証してみる必要があります。
- 家賃が安くても職場から遠くなり交通費が掛かるのなら家計の節約にならない。
- 天井の低さにより心理的な圧迫を受けて、居づらくなって外出が多くなると、家計全体として見るとマイナスになる。
家賃としては安くなっても、上記のような理由で家計の節約にならない場合も多いのです。反対に、マイナスの条件が意外な相乗効果を生めば、家賃を節約した上、、お得に暮らすことが出来ます。
- 新しくて広々としたダイニングキッチンのある家から、築年数を経た間取りの狭い家に引越したので、エアコンの使用量が従来の半分で済み、家計の節約になった。
- パチンコ店の隣りのマンションに引越したので眺めは良くないが、向かいに大きなスーパーがあるので、以前は買い物のたびにかかっていた交通費が無料になって、家計の節約になった。
- 大きな道路と駐車場から離れた路地の奥に引越したため荷物の持ち運びは不便だが、買い物量が減ったため、家計の節約になった。
このようにマイナスの条件が気にならないのであれば、様々な目に見えない節約効果も期待出来るのです。
知っていれば損しない節約引越し術
物件選び
引越しの基本として、不動産屋には一件でも多く当たりましょう。いろんな物件の積もりを出してもらい、現地に行って見比べることで、自分の望む物件がわかってきます。
同じ物件でも、業者によって手数料に差がついていることもあります。成約時にキャッシュバックや商品券のプレゼントがある業者もありますので、時間をかけてお得に選びましょう。
初期費用についての注意点
地域によっては何ヶ月分もの敷金・礼金が必要なので、敷金・礼金ゼロの物件の方がお得な感じがするかもしれません。でも、敷金・礼金は物件を維持するために必要な費用なので、これがゼロということは何か理由があると考えるのが妥当でしょう。
- 敷金・礼金はゼロでも、別途、保証金などの料金が必要である。
- 退去時にクリーニング代を請求される。
- 毎月の家賃が相場に比べて高めである。
- 問題のある入居者が多いなどで人気のない物件に入居者を集めるための方策である。
- 家賃に比べて間取りが狭く壁が薄くて済み心地に難がある。
など、すぐにはわからない難点が隠されている場合も少なくないようです。
引越し業者選び
引越し業者も出来る限り多くの業者から見積もりを取ります。
単純な料金だけを比較すれば安くても、付加サービスを付ければ高くなってしまうこともあるので、引越しを終えるまでに総額でいくら必要なのか細かく訊くようにしましょう。
春と秋、土日の繁忙期は料金が高めです。
シーズンオフには料金が安くなり、節約が出来ますので、いろんなシーズンの料金を見積もりしてもらい比較しましょう。
引越しに必要な費用
- 荷物の運搬費
- 必要な人員の人件費
- 電化製品の取り外しと取り付け
- 荷物の梱包費
- 梱包に必要なダンボールやガムテープなどの資材費
- 不用品の引き取り
どこまでが無料サービスなのか、どこまでが有料なのか、きっちりと算出しておく必要があります。例えば、梱包の資材を自分で調達し、梱包も出来る限り自分でし、運搬も出来る範囲は自分で行うと、その分の費用は安く済みます。
梱包を依頼する場合も、ほとんどの作業は自分で行い、手伝いの人員は前日に一人だけ頼むようにして、出来る限り節約する方法はあります。
不用品の引き取りは、すぐに依頼しなくても、引越し先の地域によっては自治体で無料回収してもらえる場合がありますし、別の不用品回収業者に依頼することで、引越し業者に依頼するより安く済む場合もあるので比較してみましょう。
まとめ
引越しは大変だし面倒だというイメージがあるでしょう。子供がいる場合は、学区や通学の便はもちろん、近所のお友達の雰囲気も気になるところです。引越しをすることで、お友達の雰囲気が悪くなるなど、経済的な効果とは別の影響も出て来るので注意が必要です。
でも、そうした側面を考える必要がない、または考えた上でも影響が少ないのなら、引越しも節約の一つの方法として考える余地がありそうです。現状を変えるには、引越しは一番いい方法です。家計を見直すきっかけになるのは間違いありません。