おばあちゃんの『知恵』に学ぶ家計の節約方法

月に1万円節約するのも1万円稼ぐのも同じことです。電気、ガス、水道代、食費、交際費などを見直すことで意外と簡単に家計費から1万円を浮かすことができます。 まずは電気代を減らすことからチャレンジしてみませんか?
今まで何気なくおこなっていた習慣を振り返ってみると、まだ明るい内に電灯をつけたり、冷暖房がさほど必要のない気温にもかかわらず、エアコンをつけるなど平気でしてきたことに気づかされます。
エコな暮らしをすることは、節約だけでなく地球にも優しい暮らしです。昔ながらのおばあちゃん世代の知恵と現代のアイデアを駆使して楽しく節約をしましょう。
おばあちゃんの知恵に学ぶ節電方法
その昔、電気やガスや水道もない時代、人々は早寝早起きして明るいうちに仕事を片付けていました。そんな大昔でなくても50年前にはまだ冷蔵庫や洗濯機、掃除機などが全家庭に普及していませんでした。
ではどうやって食材を保存したり洗濯や掃除をしていたのでしょうか。現代でも取り入れられる節約方法を紹介します。
食費を節約する方法
地産地消の旬の食材を丸ごとたべる食事作りをしましょう
輸送費などが省かれる地元の旬の食材をなるべく利用して食事作りをすると、価格も安く、鮮度も良いのでおすすめです。食材はすべてを工夫すると、ゴミの量も減り体にも良いので一石二鳥です。
例えば大根1本は、葉は漬物や菜飯に、皮はキンピラに、太い部分は大根おろしや煮つけに、あまった部分は味噌汁にします。
干し野菜やドライフルーツを作りましょう
旬の食材は安いので、天日で乾かして干し野菜を作っておくと便利です。干した野菜は火が通りやすいので電気代やガス代の節約になり、干すことで旨味も栄養価も増します。
干し野菜の代表的なのは切り干し大根や干しシイタケですが、シイタケは干すことでビタミンD を摂取することができます。ドライフルーツの代表的なものが昔ながらの干し柿や干しイモなどですが、天日干しにすると日持ちもし、健康的なおやつになります。
冷蔵庫のない時代にまねて干し野菜などを作ることで、冷蔵庫に野菜を詰め込むことが少なるので節電効果が望めます。
時短炊飯器料理
炊飯器でご飯を炊きながらおかずも作ってしまう時短調理法は、エネルギーを効率よく利用でき電気代を節約できるうえ家事時間も節約できるので、浮いた時間を趣味や仕事に費やせます。
炊飯器を上手に利用するとガス代や水道代が節約できるだけでなく、時間をかけて蒸すことで素材の持つ旨味が増します。以下の料理は5合炊きの炊飯器に2合のお米を仕かけた場合の、2人分の蒸し料理の量です。
お米の量が多かったり、野菜などの量が多いとご飯もおかずも上手くできないので、蒸す材料は少なめに入れるようにしましょう。
ご飯を炊きながら同時進行でおかずやおやつも作りましょう
穴のたくさんあいたステンレス製の落し蓋をお米をといで普通に水加減をした上に置き、蒸したい材料を並べるだけで、ご飯粒が材料につくことなく調理できます。
お米をといで水加減をした後、洗ったキャベツやじゃが芋、ニンジンなどを落し蓋の上に並べ、その上に鶏のささ身や皮を取った胸肉を薄くそぎ切りにしてのせてスイッチを入れます。
食べる時に、ポン酢やゴマだれをかけるだけで、簡単に電力消費を減らした安価な節約料理ができます。
ご飯を炊きながら「おやつ」も作りましょう。
きれいに洗ったじゃが芋を落し蓋の上に乗せて炊きます。竹串をさして蒸せていたら、十字に切れ目を入れてバターを乗せると、ホクホクのじゃがバターができます。
さつま芋もじゃが芋と同じようにしてふかし(大きい場合は切り分ける)砂糖とバター、牛乳少々を加えて形作り、溶き卵をはけでぬってオーブントースターで焼くと、簡単にスイートポテトができます。
料理は節約の宝庫
炊飯器を使った料理は節約できるだけでなく栄養分が損失しないので、赤ちゃんの離乳食やお年寄りの介護食作りにもおすすめです。時短料理で得た時間を上手に使って、雑誌などへの投稿やモニターなどでプチ稼ぎが可能です。
手芸が得意なら、季節の小物やアクセサリーなどを作り、インターネット販売や委託販売をするとわずかですが稼げます。
掃除機を使わなくても掃除はできる?
掃除はすべてを掃除機ですまそうとせずに、ハタキやぼろ布、ほうきなどを使ってみましょう。力を使わない道具でも十分にきれいになります。不要なシャツなどを使い捨て用の雑巾として切り分けておき、こまめにホコリを拭き取るようにします。
また、古いストッキングはハタキに利用すると、静電気でホコリがよくとれます。片づけながら掃除機をかけると効率が悪く、必要以上に電力を消費してしまいます。
掃除機をかける日は週に1回と決めて、それ以外の日は昔ながらの拭き掃除で節電するのもエコな暮らし方の一つです。
小物の洗濯はお風呂のついで仕事に
洗濯機のない時代はたらいと洗濯板で洗濯をしていました。さすがに現代ではそんなことはできませんが、ハンカチやストッキング、下着程度ならお風呂のついでに残り湯で手洗いすることも可能です。
直接身に付けるものさえ洗っておけば、後のものは2~3日分まとめて洗えるので水道代や電気代の節約になります。
また、洗濯機のコース設定をその都度設定し直しましょう。あまり汚れていないものはスピードコースで洗うと、標準コースの半分の時間で50%もの消費電力が節電されます。手洗い、スピード洗い、標準洗いとその都度切り替えて洗うと効率よく節約できます。
まだまだある節電術
スケジュール管理はアナログ手帳がおすすめ
スマホやタブレットを利用してスケジュールを管理している人が増えていると思いますが、バッテリーの残量を常に気にかけておかなければなりません。
スマホやタブレットのバッテリー充電のための電気代は?
実はスマホやタブレットを毎日充電しても、年間で1個人あたりがスマホが150円くらい、タブレットが300円くらいなので、頑張って節約するほどのことはないようです。
携帯電話の充電器をコンセントに接続したままの状態にしておくと、電力が消費してしまうので充電が終わったらコンセントを抜く習慣を付けて節電するようにしましょう。
IT機器でのスケジュール管理とアナログ手帳での管理について
「有能なビジネスマンほどアナログ手帳を愛用している」と言われています。単純に日々のスケジュールを管理するだけならデジタルの方が便利でしょうが、手に取ってパラパラめくり、頭に浮かんだアイデアを走り書きするにはアナログ手帳が便利です。
何よりもバッテリーの残量を気にしなくてよいのでストレスがかかりません。理想は、スケジュールの管理にスマホを使い、思考を深め広げるために自由度の高いアナログ手帳を使う双方のメリットを上手に生かすことです。
古くさいからとかスマートさに欠けると言う理由で、すべて断ってしまうのも考えものかもしれませんね。
便利で新しい電気製品がすべて省エネタイプとは限らず、一昔前の物が節約に役立つ場合もあります。例えばお湯を保温する電気ポットの電力消費量は大きいので、魔法瓶に変えて保温すると年間に2000円以上節約できます。
電気ポットでお湯を7時間保温するなら新たに沸騰させる方がお得と言えます。
また、証明器具は汚れると明るさが落ちます。1年間掃除をしないと約20%も明るさが低下するのでまめにホコリを取るようにしましょう。場所によって照明器具を使い分けることで、電気代を抑えるだけでなくインテリア効果もあります。
あまり照明の必要でない部屋は間接照明にしたり、読書などをする部屋は明るくするなどと使い分けるようにしましょう。
暮らし方を今までより少し小さくし、無駄なものを省くことで節約することができます。節電を習慣にすると、年間の家庭でのエネルギーの消費がずいぶん減ります。
節電によって浮いたお金はツモリ貯蓄にすると節約も楽しみとなります。また、簡単なエコ日記などを付けてみると、前月との比較ができてモチベーションが上がるでしょう。