山梨県の電力自由化 お得なプランは「再エネ!?」

山梨県と電気の関わりは深いものがあります。その理由は、山梨県がもつ地域特性が、とある再生エネルギー発電にとって理想的だからです。再生エネルギーを得意とする電力会社を含め、山梨県で最もお得になる電力会社はどこでしょう?
実際にタイナビスイッチのシミュレーションをした結果まで、山梨県の電力自由化を徹底的に解説していきます。
山梨県の電力会社を徹底比較!
日照量が多く、太陽光発電の拡大を続ける山梨県。この特徴を踏まえて、タイナビスイッチのシミュレーションで電力会社を比較してみました。最もお得な電力会社はどこでしょう?比較条件は以下のとおりです。
- 現在は東京電力のおトクなナイト8、契約容量は7kVAで契約中
- 電気代は平均7,000円
- 一戸建てに4人住まい、未就労のお子様は0人
- 寝室は4部屋以上でIHは無し
- 太陽光発電と大型エコキュートを設置している
- 平日は普通位の電気を使い、ゴールデンタイムにはいつも家にいる
格安な夜間電力を使い、電気使用量がそこそこ多くなっている想定では、どの電力会社が一番安くなるのか調べてみました。
山梨県で一番安かった電力プランはLooopでんき「おうちプラン」!
新電力でも多くの電力会社は従量電灯プランを提供しています。昼に電気を節約して夜の格安夜間電力を使うことで節約してきた家庭が従量電灯を選択しても、お得になるとは思えません。
ところがなんと、ある1つの新電力が「今よりも年間約3,259円お得になる」という結果が出ました。それは株式会社Looopが提供するLooopでんき「おうちプラン」です。
太陽光発電に特化した新電力!夜の電力も安定供給
株式会社Looopといえば、太陽光発電システムを自作できる「MY発電所キット」が有名です。株式会社Looopは太陽光発電に深い関わりを持ち、各地に契約発電所を確保しています。太陽光発電といえば日没後は発電できませんが、その間の電気は卸電力市場で調達するので家庭の電気は安定して使えます。
新電力は買い取りなし?今後の売電先はココ
今回の比較条件は、太陽光発電を搭載した山梨県の戸建住宅です。現在は自宅の太陽光発電システムで発電した電気は、売電契約先である東京電力に売っています。これから電力会社を乗り換えるとしたら、売電契約を結ぶ電力会社はどこになるのでしょう?それは、今と変わらず東京電力です。
以前は、太陽光発電で発電した電気を+1円で買い取っていた新電力もありましたが、現在ではほとんど見かけなくなりました。ただし地域の電力会社が再エネ発電の電力を買い取る制度は変わらず継続されているので、家庭で使う電気を新電力から買い家庭で発電した電気を地域の電力会社に売るという流れはもちろん健在です。
山梨県で契約できる新電力会社一覧
山梨県で契約できる新電力 |
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ソフトバンクでんき |
KDDI(auでんき) |
JXエネルギー(ENEOSでんき) |
東燃ゼネラル石油(myでんき) |
株式会社Looop(Looopでんき) |
アイ・グリッド・ソリューションズ(スマ電) |
みんな電力 |
MCリテールエナジー |
HTBエナジー 他多数 |
東京電力のような地域の電力会社では、中部電力、四国電力、東北電力が進出してきています。新電力が不安という方は、このようなエリアを超えてきた他地域の電力会社に注目してみるのが良いと思います。
タイナビスイッチでは、電力会社を個別に指定して電気料金をシミュレーションすることが可能ですので、一度試してみると良いかもしれません。
東京電力の見どころは新プランと異業種セット割プラン
東京電力は大手電力会社の中で、最も精力的に異業種との提携を進めてきました。これにより電気×◯◯といった組み合わせの幅が大きく広がり、あらゆるユーザー層に対してお得な電気を提供できる可能性を広げています。まずは東京電力の新プランを見ていきましょう。
4種の新プラン!従量電灯と合わせて全5種に
東京電力の電力自由化は、ごちゃごちゃしていた電気料金プランの整理整頓から始まりました。もっと使いやすく、そして選びやすい特徴を備えた新プランスタンダードS,L,Xは、契約容量の大きさで区別しています。
東京電力で初となるスタンダードXには、スマート契約(実量制)が採用されます。スタンダードXは、スマートメーターを利用して基本料金が決定される方法ですが、電気を一度に使うと基本料金が高くなります。しかし、家電の使い方次第で安くすることもできます。
他にはオール電化住宅向けのスマートライフ、昼間に電気を使わない人向けの夜トク8,12が用意されています。夜トク8と12は夜間電力を使える時間の長さが8時間と12時間と異なっており、単価にも差があります。
また、定額料金+従量電灯のプレミアムプランが初登場しており、電気使用量が毎月400kWhを超える家庭向けの料金体系です。
スタンダードプランとプレミアムでたくさん選べるセット割!
東京電力はガス会社10社と提携しており、さらにTポイントやPontaといった共通ポイント、ソフトバンクに各種インターネットプロバイダなど、家計に密着するあらゆるサービスとのセット割が選べます。セット割にプラスして、サービス利用者専用のプランも用意されています。
東京電力×ソフトバンク専用の定額料金プラン
スマホのセット割といえばauでんきかソフトバンクでんきですが、東京電力にも、ソフトバンクの電気通信サービス+東京電力ユーザー専用プランが存在します。
TEPCOプレミアムプラン for ソフトバンク
TEPCOとは東京電力のことです。1kWあたり432円00銭の基本料金(実量制)に、7,020円00銭で300kWhまで電気を定額で使えます。定額の範囲を超えると1kWhあたり25円89銭という従量制になり、400kWhを超えると1kWhにつき30円02銭となります。
このプランの契約期間は2年となり、途中解約には原則として2,500円の期中解約金が請求されます。
NURO光 for TEPCO
下り最大2GbpsというSo-netの超高速インターネットサービス「NURO光」と東京電力の「プレミアムプラン」、「スタンダードプラン」セットにすると、毎月の通信費から300円の割引となり、2年の間割引されます。最大2万円のキャッシュバックもあります。
国内初!住宅×電力のプランはエアロテック専用
三菱地所ホームの全館空調調整システム「エアロテック」を採用した新築戸建住宅にも専用プランが用意されます。プレミアムプランとスマートライフプランをエアロテック用にカスタマイズしたもので、空調の効率を高めた住宅にとってムダのない料金体系です。
山梨県が再生可能エネルギー発電に最適な理由
日本の再生可能エネルギーといえば「太陽光発電」です。太陽光発電といえば、太陽光がたくさん当たる県に適している発電方法です。日照量が国内で最も多いのは一体どこかというと、実は山梨県甲府市なんです。(全国県庁所在地比較)
山梨県は、太陽光発電に適しているという恵まれた特性を活かした「やまなしエネルギー地産地消推進戦略」を進めており、2020年には戸建住宅の2割に太陽光発電を普及させる計画となっています。
自治体主導の「やまなしパワー」は中小企業向け
太陽光に適した立地にある山梨県は太陽光発電の拡大を進めるとともに、地域への再生可能エネルギー発電の電気を供給するサービスを開始します。
地域特化型の電力供給サービスということで、再生エネルギーの電気を使いたい人へのチャンスになると思えば、この電気は中小企業向けの販売に限られるようです。一般家庭からは契約ができませんが、企業活動が循環して住民にもメリットが及ぶ画期的な取り組みになるとのことです。
山梨のLPガスは高め?!ガスセット割に期待大
LPガスは販売会社によって自由に価格を決めることができますが、販売価格は競争力が働いてこそ安くなるものです。山梨県は関東エリアでも1,2位を争う高価格帯でLPガスが提供されているので、電気とガスのセット割でお得になる電力会社を選択したいものです。
都市ガスを利用できる地域も一部にあることから、山梨県ではLPガスが割高というイメージが強いようです。山梨県内に都市ガスを供給する事業者は東京ガス山梨株式会社と吉田ガス株式会社の2社となりますが、家庭用の電力販売を検討しているのは東京ガス山梨のみです。
つまり、山梨県で都市ガス+電気セット割を提供する事業者は0社ということです。ただ、2017年のガス小売全面自由化によって都市ガスの新規参入事業者が増え、新しいサービスが生まれる可能性もあります。
電気と都市ガスのセット割に期待するなら、2017年以降も電力会社やガス会社を気楽に乗り換えられるように備えておくことも重要だと考えられます。まずは、契約期間中の解約料金が無料、あるいは負担額が極力少ない電力会社を選んでみてはいかがでしょうか?
あなたにピッタリの電気料金プランを見つけるにはまず比較
一人暮らしの立場からすれば、この数字は何の参考にもなりませんね。しかし単身者でもお得になれるプランはたくさん関東エリアに、そして山梨県に提供されています。まずはタイナビスイッチの電気料金プラン比較シミュレーションを試してみましょう!
※本記事の内容は3月時点の情報を元に作成されています。