電気代の効果的な節約方法とは?

電気代を節約するには、電気をこまめに消す、誰も見ないテレビの電源を切るなど、それぞれ実施しているご家庭も多いでしょう。
しかし、電気代の節約はできるだけ効果のある方法で、効率的に実施したいものです。
ここでは、効果のある節約方法として、「契約アンペアを変える」、「電気代の多い家電製品を重点的に節電する」など、いくつかの方法をご紹介していきます。
契約アンペアを変える
一般のご家庭の電気料金契約は、基本料金と従量料金の二つから構成されている従量電灯契約が多いのではないでしょうか。
その場合の基本料金というのは、アンペア数によって変わります。
アンペアというのは、電流の量を指しますが、アンペア数は電力会社によって違いがありますが、ほぼ10アンペア刻みで基本料金が定められています。
基本料金が大きく違ってきます
東京電力を例にとって契約アンペア数と基本料金を見てみましょう。
契約アンペア数は、10A~60Aまでほぼ10A刻みとなっていますが、15Aだけが5A刻みとなっています。
10Aの基本料金は月額280.80円、15Aは421.20円、20Aは561.60A、30Aは842.40円、40Aは1123.20円、50Aは1404.00円、60Aは1684.80円となっています。
10アンペア変えるだけで、基本料金が大きく違ってきます。
アンペア数を変えることは、ご家庭ではあまりされていないようですが、子供が独立して家を出た、高齢の親がなくなった、など、家族構成の変化によって、使う電気の量も変わってくる場合があります。
そうした場合、ご契約の電力会社に連絡して、アンペア数は簡単に変えてもらえますのでお勧めの方法です。
把握したい1度に使う最大電力量
その場合、注意しなければならないのは、家の中で一度に使う電気の最大消費量をきちんと把握し、少し余裕をもったアンペア数に切り替えることです。
家庭で使う電気製品のうち、いつも使う製品としては、照明、テレビ、冷蔵庫などがあります。
そのほかに、時々使う掃除機、洗濯機、調理のときだけに使う電子レンジ、食器洗浄機、季節によって使うエアコン、電気カーペット、電気ストーブなどがあります。
それらの製品のW数の合計を確認し、いつも使う製品のW数に、時々使う製品のW数を加えた最大のアンペア数を調べます。
電流(A)=電力(W)÷電圧(V)で計算されます。
ご家庭の電気製品のW数の合計がたとえば4800Wであれば、電圧は通常100V(ボルト)ですから、Aは48アンペアになります。
電気製品を同時に使うと、アンペアブレーカが落ちますので、余裕を持ったアンペア契約、ここでは50A契約にすると良いでしょう。
東京電力によると、同社の一般的な料金契約である従量電灯B契約の平均契約アンペア数は30A、使用電力量は290kWhとされています。
家族数が多く、電気使用量の多いご家庭では、それ以上のA数に、一人暮らしや夫婦二人だけのご家庭ではそれ以下のA数が適当といえます。
電気代のかかる家電製品と料金プラン
電気代の節約は、電気使用量の多い製品の節電を心がけることがポイントです。
ご家庭で使う電気製品のうち、最も多く電気代のかかる製品はエアコンです。
エアコンは、いつも使うわけではありませんが、夏の猛暑の時期、冬の厳寒期などには、エアコンはフル稼働します。
春、秋の時期でも、蒸し暑いときや肌寒いときにはエアコンをかけます。
年間トータルの電気代は、約1万5000円~5万円といわれます。
洗濯乾燥機の電気代も年間約6000円~2万円、食器洗い乾燥機は約1万円~1万5000円、冷蔵庫は約5000円~1万2000円というのが目安です。
エアコンの節約は温度設定
エアコンの節約のポイントは、何といっても温度設定です。
夏は28度、冬は20度がおすすめです。
エアコンの温度設定は、わずか1度の変更で、電気消費量が約1割も違ってきます。
電気代もそれに準じて変わりますので、気を付けたいものです。
エアコンは、冷気、暖気の効きをよくするため、扇風機などとの併用がおすすめです。
また、運転モードも自動運転が効果的です。
洗濯乾燥機は、洗濯機のみの場合は、電気代はそれほどかかりませんが、乾燥機の電気代が馬鹿になりません。
タイマーで、夜間の安い電気料金を利用して洗濯機を稼働させることも考えたいものです。
食器洗い乾燥機も、夜間に稼働させることで電気代を抑えることができます。
とくに、最近は、小売り電力の全面自由化で、多くの電力会社が、夜間料金のお得なプランを提供しています。
共働きのご夫婦や、日中在宅の少ないご家庭では夜間の割安プランを選ぶことも電気代節約のポイントです。
古い家電製品の買い替え
「家電製品を10年以上使っている」、「最近どうも家電製品の効きが悪くなった」そんな風に感じられている方も多いのではないでしょうか。
家電製品の技術進歩は、日進月歩といわれ、近年は省エネ性能が大幅に向上しています。
資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ 2015年夏版」によると、エアコン、液晶テレビ、電気冷蔵庫、電球1個(白熱電球からLEDランプに切り替え)をそれぞれ旧型(2007年製)から最新型に買い替えると、1年間にトータル電気代が1万8900円もお得になる、という試算が示されています。
長年使い慣れた家電製品を買い替えるのに、二の足を踏んでしまいますが、ランニングコストも十分考慮して節約したいものです。
家電だけでなく電気料金プランも変更して節約効果up!
電気代を節約したいなら、なるべく最新型の省エネ効果の高い家電に買い替えましょう。
それだけでも大幅に電気代削減が期待できますが、さらに節約するなら電気料金プラン自体を見直しましょう。料金プラン切り替えは1分で出来ますし、毎月大幅に電気代が削減できるケースもあります。
一度タイナビスイッチで電気料金シュミレーションをしてみましょう。簡単な入力で各電力会社の料金プランを比較できるので、ひと目でお得なプランが分かります!ぜひお試しください。