誰にでもわかる家庭用電気料金を下げる効果的な方法

最初に申し上げておきます!家庭用電気料金を削減したいときに最初にすることは自分でできる節電ではありません。大きく効果を出す一番の方法は電力会社の見直しです。
一般家庭用電気料金の場合、多くのみなさんは電気料金を削減したいと考えると
- 電気はこまめに消そう!
- 節電タップと取り付けよう!
- 待機電力をなくそう!
など節電方法ばかり考えてしまいがちです。
しかし、これらの方法は、電力会社や電気料金プランの見直しに比べると効果が薄いと言わざるを得ません。
どうやって節電しようかではなく、
「どうやって電力会社の基本料金と電力使用量単価を下げるのか」なのです。
電力会社や契約プランが適正でないと、どんなに節電しても家庭用電気料金は最適な節電方法ができません。
それは電力会社と契約プランが最適でないと
- 基本料金
- 電気料金単価
この2つが家庭用電気料金に必要以上に高く反映されてしまうからです。
知らなかった方のために誰にでもわかる家庭用電気料金を下げる方法の技をお教えいたします!
家庭用電気料金を大きく削減するには?
電力会社を最初に見直す
電力自由化になり、私たち一般家庭電気料金は選べる時代に突入したことから2016年4月28日の時点で小売り電気事業者が291社と莫大な数になりました。
今までは地域の電力会社から当たり前のように供給されていた電気は291社の中に含まれますが、たった1つの電力会社とほかの電力会社と1つでも比較はされましたか?
もちろんすべての電気小売り会社の電気がすべての地域に供給できるわけではありません。
しかし、必ず比較できる電力会社が存在します。
家庭用電気料金や商店や飲食店、どんな方にでも電力自由化はあてはまります。
一般電気事業者(大手電力会社)と契約したままでも基本料金や電気料金単価を下げることができます。
現在のまま電力会社は変更しないにしてもこれからずっと支払い続ける家庭用電気料金はあなたが長年知らずに支払ってしまい損をしないためにもプランの見直しや電力会社を比較することが大切です。
自分でできる節電方法も大切ですがそれは一時的に反映するもので適切でない電力会社と契約プランのままでは最適な削減方法とはいえないのが現実です。
なぜなら家庭用電気料金には複雑な仕組みがあるからです。
「電気料金の仕組み」契約プランを適正にして電力量料金を削減する
現在電力会社と契約をしている中身はご存知ですか?
家庭用電気料金でも蓋を開けてみるとじつに複雑でわかりにくい内容になっています。
家庭用電気料金の計算方法は大まかにまとめると
①基本料金+②電力量料金+③再生可能エネルギー発電促進賦課金単価
とシンプルに見えますがこの計算方式の裏側は複雑化しており大変分かりにくい内容になっています。
契約アンペアが適正なのかチェックする
①基本料金
基本料金は契約している電力の大きさであるアンペアで決まります。
東京電力の従量電灯Bの基本料金は10~60Aの段階に分かれています。
10Aが280円80銭、15Aが421円20銭、20Aが561円60銭となっており、アンペア数が増えれば増えた分だけ基本料金が上がる仕組みです。
基本料金が使用する家電製品の頻度と見合わければいつもブレーカーが落ちるなど、契約アンペアが足りない、または電力使用量よりも大きすぎるため高い基本料金を支払うはめになってしまいます。
基本的にアンペアを下げれば家庭用電気料金は安くなり、家庭用電気料金の基本料金が少しでも安くなれば年間にすれば大きな違いが出てきます。
そのため、ギリギリ、もしくは少し少なめで契約すれば一度に家電製品を使わなくなる習慣が身につくため自然に節電意識も高まるため節電を心掛けるためには良い方法かもしれません。
アンペア契約の目安としては、エアコンのほかドライヤーや炊飯器などW数が高めの家電製品を使用したときにブレーカーが落ちる程度が基準です。
適切なアンペアが分からない場合は夏や冬に一度に使う確率のある家電製品のアンペア数を計算してみましょう。
アンペア数の計算方法を知ろう!
アンペア数は、100Wで1A(アンペア)です。
お使いのドライヤーが650Wなら6.5Aとなり、ほかにエアコン、電子レンジ、食器洗い機、テレビ、洗濯機、照明など一度に使う確率のある家電製品はいくつもあるはずです。
これらの家電製品のアンペア数をすべて計算し、あなたの家庭で何アンペアの契が適切なのか調べることで最適なアンペア数が割り出せます。
10A下げるだけで年間約5千円が節約になります。
1kWhはいくらかチェックする
②電力量料金
1kWhの電力量料金は最も家庭用電気料金に反映しやすいため重要です。
電力量料金とは電気料金単価に使った電気の量と燃料費調整額をプラスしたものです。
そのため契約プランの電気料金単価が合わないタイプのままだと家庭用電気料金が高く設定されたままになっていることも考えられます。
そのままですと当然、使う電気の量や時間帯で大きな差額が出てしまいます。
そのため契約プラン選びは慎重におこなわないとなりません。
従量電灯は時間帯を関係なく1kWhの料金は同じです。
しかし夜間の時間帯に1kWhの電力量料金が大幅に値引きされるプランも数多く存在します。
どんなプランが適しているのか見極めるために多くの電力会社と比較しないとどんなプランが適切なのかは難しいでしょう。
そのため比較サイトでどれだけ安くなるのかシミレーションすれば細かい金額まで反映され、目で確かめることができます。
なんとなく電力会社やプランを変更してもあまり意味がないのでは?と思っている方でもリアルな金額を表示されると実感が沸いてくるものです。
③再生可能エネルギー発電促進賦課金単価
再生可能エネルギー発電促進賦課金単価とは、再生可能エネルギーを買取る費用を負担する制度です。
全国一律で決まった単価で電力使用量に応じて支払う賦課金で私たちが負担しなければならない制度になっています。
電力会社を変更する場合、重要なのは基本料金と電気料金単価を安くすることです。
せっかく電気料金を下げようとしているのに生活スタイルや電気の使用時間が合わないタイプのものと契約してしまうのでは意味がありません。
時間帯割引契約がピッタリなパターン
時間帯割引契約で家庭用電気料金が大幅に削減できる場合もあります。
それは夜間の家庭用電気料金がポイントです。
一般家庭のほとんどは「従量電灯」という時間帯を関係なく利用しても同じ電気料金という契約内容ですが電力会社によって夜の10時から翌朝7時までなど決められた夜間の家庭用電気料金が日中に比べ7~8割引になるなど大変お得な契約内容になっています。
こんな方は時間帯割引がおすすめです。
- 日中は不在で夜間を中心に家族みんなが自宅で生活している
- 仕事が多忙で毎日遅い帰宅で早朝自宅を離れる
- オール電化住宅のためエコキュートで深夜にお湯を沸かすのが日課になっている
日中自宅に誰もいないのであれば従量電灯にする意味があまりありません。
そのため東京電力は夜トク8、夜トク12があります。
基本料金は従量電灯と比較すると少し高めに設定されていますが条件があてはまる場合は大変お得になります。
また曜日によって電力量料金単価が変化するプランも地域によって存在します。
夜間と休日は安い、その代わり平日の昼間は高めに設定されているなど同じ単価ではなく時間帯と曜日で変化をつけているプランもあります。
また、夏の日中はどうしても電気を使う量が増えてしまいます。
その季節と時間帯のピークを解消するために単価変動型の電気料金プランも存在します。
大手電力会社と新電力を比較して家庭用電気料金単価が安くなるプランを探し出しましょう。
そのためには契約プランの見直しをおすすめします。
低圧と高圧の仕組みを理解して家庭用電気料金を削減する
低圧電力とは
一般家庭の電気料金で大きな割合を占めるのがエアコンです。
夏や冬になってエアコンを使うと急に電気料金が高くなったと感じる方も多いでしょう。
エアコンは大きめのリビングですと100Vのエアコンでは追い付かない場合があります。
モーターは回りっぱなしで常にフル回転、すると当然電気料金は高めになってしまいます。
そこで家庭用電気料金を下げるために役に立つのが「低圧電力」です。
低圧電力でエアコンを使用する場合、3相200Vになり、一般的に業務用エアコンと呼ばれているのが3相エアコンです。
従量電灯に比べると120kWhまでが25円91銭、120 kWh以上300kWhまでの(第2段階料金)は、25円91銭、300 kWhですと29円93銭になります。
従量電灯の単相と比較すると約半額の単価のため、このような条件があてはまるのなら3相エアコンがおすすめです。
- 1年を通してエアコンを運転する期間が長い
- 1日の運転時間の割合が長い
- リビングが広く単相エアコンでは追い付かない
- 常に自宅に誰かいるためエアコンを使う頻度が高い
- リビングが吹き抜けになっている
- 家族数が多い
エアコンはほとんど使用しないというのなら意味がありませんが容量の大きいエアコンを使えば当然馬力があり、単相エアコンよりも楽に部屋の温度設定に近づけることができます。
条件にあてはまる場合は3相エアコンにして家庭用電気料金を削減してみるのもよいでしょう。
ただし、電気工事に数万円かかるため、長期間三相エアコンを使用する場合におすすめします。
高圧電力とは
マンションやスーパーマーケット、病院など大型の建物は高圧電力契約をしている場合が多く、住んでいるマンションが高圧一括受電をすでにしていたため以前から電気料金が安かったという方もいるでしょう。
高圧電力はこうした大きな建物で一定の規模(6000Vで契約電力が500kW以上)で契約する電力できる料金プランメニューです。
そのため一般家庭用電気料金として高圧電力を契約しているというのはマンションの高圧一括受電が主になります。
マンションを高圧一括受電しているマンションにお住いの場合は逆に高圧電力での契約しかできません。
電力自由化だからといって自由に電力会社を変更できないのです。
しかし、大手電力会社と契約するよりも安く契約できるからマンション一括受電をしているため電力会社を変える必要性はあまりありません。
高圧電力はサポート体制が重要になってくるため実績のあるところと契約することをおすすめします。
また価格帯にもバラつきがあり、合わない契約をすると大きな差額が出てしまいます。
そのため個別に対応するよりも専門会社へ依頼し相談をしたほうが良いでしょう。
やはり家庭用電気料金にあてはまる電力会社やプランが電力自由化が始まったおかげで莫大な数に増えてしまいました。
そうなると最適な契約をしたいと考えても一般電気事業者との契約を見直ししたくても容易ではありません。
的確なプラン選びはいくら慎重になっても難しく、下手に損をするような契約をしてしまうのでは支障が出てしまいます。
少しでも今の電気料金に不満や疑問があるのなら無料で比較ができるタイナビスイッチであなたの地域にどんな電力会社やプランがあるのか調べてみませんか?
地域の電力会社よりも必ず安くなる電力会社が存在しますよ!!