夏と冬の節電対策まとめ

電気代を安くしたいなら節電は有効な方法です。
私たちは毎日生活していれば、必ず電気は使うので、少しでも使う電気の量を減らせば、それだけ電気代を安くできます。
ただし節電も正しい方法で行わないと、逆に電気を多く使うようなこともあります。
そして電気を多く使うのは1年間で考えると、やはり夏と冬でしょう。
この時期が電気代が高くなり、どのように節電するかが頭を悩ませる時期です。
色々と節電方法がありますので、今回はそのような方法を使った事例をいくつかご紹介します。
1年を通して行える節電対策
ここで紹介する方法は1年を通して行える方法です。
1度行えば年間を通して節電になり電気代が安くなります。
白熱電球をLEDに変える
もしも家の照明に白熱電球を使っているなら、これをLEDに変えると効果的です。
LEDの照明は販売価格は白熱電球よりも高いですが、消費電力が半分以下になるので、特に長く使うような場所の照明として使うと、節電効果が高いです。
消費電力を比べると下記のようになります。
白熱蛍光灯 | LED蛍光灯 | |
---|---|---|
蛍光灯タイプ | 40W | 22W |
電球タイプ | 54W | 7W |
単純に蛍光灯をLEDタイプに変えると約1/2、白熱電球をLED電球に変えると約1/8の消費電力となります。
LEDの照明は先にも記載したとおり販売価格が高いので、長く使うような場所で長い時間使わないと節電効果は得られません。
リビングや玄関や廊下の照明として使うと良いです。
また当然のことながら、使わない照明は消しておいた方が節電になります。
テレビの明るさを下げる
テレビは画面の明るさが明るいほど、音量が大きいほど電気を使います。
買ったときは元々明るさは鮮やかとなっている場合が多いので、それを標準やおまかせや省エネモードなどに変えると、画面の明るさがさがり消費電力を減らせます。
このような節電対策を行った場合は、およそ2%の消費電力削減が見込めます。
またテレビを見ないときは、リモコンでOFFにするよりも主電源を切った方がいいという見解もあります。
しかし、これは主電源OFFの状態からテレビを起動すると余計に電気を使う、主電源を切ると番組表がダウンロード出来なかったり、HDD搭載のテレビは録画が出来なくなる、などの場合があるので、必ずしも便利な節電方法とは限りません。
冷蔵庫の設定を変える
冷蔵庫は、庫内の温度を下げるときに一番電気を使います。
そのために、扉を長く開けて温度を下げる、物を詰め込みすぎて冷やすのにパワーを使う場合が、多くの電気を使います。
扉は素早く開け閉めする、庫内に食べ物を詰め込みすぎないようにしましょう。
そして冷蔵庫の温度設定を強から中にすると、使う電気を少なくできます。
この設定にした場合に、およそ2%の節電効果が期待できます。
ただし食品が傷まないかどうか注意しておきましょう。
待機電力を減らす
家庭の電気代として、見えない部分で電気を使っているのが待機電力です。
給湯器や音楽プレイヤーやテレビのように、その電化製品のスイッチを切っていても、すぐに起動できるように待機状態になっている物や、スイッチを切っても時間などをデジタル表示している家電は、電気を使っています。
コンセントにプラグを挿しておくだけでも電気は消費するのです。
特に待機電力を多く使う家電は、ガス給湯器・テレビ・エアコン・電話機・BDレコーダーなどです。
コンセントにプラグが刺さっていれば、待機電力を使用している可能性があるので、待機電力をカットするなら、使わないときはコンセントからプラグを抜いておけば良いのです。
ただし家の中にある何個ものプラグを、毎回使わない度に抜いていてはとても手間ががかり疲れるでしょう。
そんな時は、節電タップを使うと良いです。
これはタップのコンセント口にスイッチの付いた製品であり、例えプラグをタップのコンセント口に刺しておいても、スイッチを切れば待機電力をカットできる優れものです。
使わない電化製品は、節電タップを使いスイッチでOFFにしておけば楽です。
一般的に家庭での待機電力は1年間で5,000円~10,000円ぐらいなので、この金額の半分位までの節電効果が見込めます。
パソコンを少しの間使わないときはスリープにする
パソコンはこまめにスイッチを切ってON/OFFを繰り返すほど、消費電力は多くなります。
パソコンで沢山電気を使うのは起動するときです。
このために、30分ぐらい使わないような場合は、シャットダウンするよりもスリープ状態にしておいた方が良いです。
1回パソコンを起動すると、およそ起動するだけで2時間パソコンを使ったぐらいの電気を消費します。
シャットダウンにするかスリープ状態にするかは、パソコンを使わない時間が2時間あるかどうかで判断すると良いでしょう。
掃除機は1回の起動で掃除を終わらせる
掃除機はスイッチを入れたときに一番電気を使い、パワーも弱よりも強の方が電気を使います。
このためにこまめにスイッチを入れたり切ったりしながら掃除すると、より多くの電気を使い電気の無駄になります。
またゴミの紙パックが満杯だと吸引力が弱くなりますので、紙パックは満杯になったらすぐに取り替えるべきです。
理想的な掃除の方法としては、まずは掃除前に部屋の床に散らばった小物などを片づけて、それから一気に部屋を掃除機で掃除する方法です。
洗濯機ではまとめて衣類を洗う
洗濯機の節電では、使用する回数を減らせば当然ながら節電となります。
1日の洗濯物が洗濯機の4分の1や3分の1ぐらいしか使わないほど少ないなら、毎日洗濯するのではなく、2日か3日に1回まとめて洗った方が節電となります。
また汚れが酷くないときは、スピードコースなど早く洗濯が終わるコースにした方が節電となります。
脱水機能に時間設定が出来るなら、晴れた日は脱水時間を短くして、外に干すようなことも節電となります。
しかし夏場などは汗をかいて衣類が汗で臭くなるようなこともあるので、そのような時は溜めずにすぐに洗った方が良いかもしれません。
夏の節電対策
エアコンの設定温度を上げる
なんと言っても夏の節電対策の要は暑さ対策です。
多くの家では冷房としてエアコンを使っていると思いますが、その設定温度を上げると使う電気を減らせます。
エアコンは設定温度が低いほど、部屋を冷やすのに電気を使いますので、外気との温度差が少ないほど電気は使いません。
理想的な設定温度は28度であり、この温度にするとおよそ10%の節電効果が見込めます。
エアコンのフィルターを掃除する
エアコンはフィルターがついています。
フィルターが汚れて埃などが付けば、その分目詰まりして余計に電気を使うこととなります。
定期的に掃除することで、掃除していない場合よりも使う電気の量を減らせます。
メーカーによっても違いますが、一般的に掃除すると年間でおよそ20%の節電効果が見込めます。
フィルターを掃除すれば、エアコンから送られてくる空気も綺麗になります。
掃除の頻度としては1ヶ月に1回を目安にしましょう。
室外機に日よけを付ける
室外機は直射日光で温度が上げると熱交換率が下がると言われています。
そしてそれを防ぐために日よけを付けると節電効果があると言われています。
しかしこの方法は、本当に節電効果になるかどうか疑問が多いです。
しかも室外機用の日よけを買ったお金を、室外機で節電した分で元を取るには何年もかかります。
また日よけを付けると本来の室外機への通気を妨げるおそれもあります。
本当に直射日光が当たり室外機が温められるなら、日よけを付けると、節電と言うよりは、室外機の内部の部品の温度が上がって壊れるのを防ぐ役割を持たせることが出来ます。
日よけを取付けたなら、冬は取り外した方がいいでしょう。
エアコンの代わりに扇風機やすだれ使う
涼しいときなどはエアコンで涼まず、代わりに扇風機を使えば、その分節電になります。
扇風機の消費電力は35Wほどであり、エアコンの消費電力は400Wです。
扇風機はエアコンの約10分の1の消費電力となり、エアコンの代わりに扇風機を使うほど節電効果は高まります。
涼むという意味では、窓にすだれを付けて部屋が温まらないようにする、風鈴などで体感温度を下げるなどの方法もあります。
冬の節電対策
エアコンの温度を下げる
エアコンは暖房として使う場合は、設定温度を上げれば上げるほど、室内を暖めるのに電気を使います。
また外気と設定温度の差が大きいほど、使う電気も多くなります。
冬場のエアコンの暖房の理想的な設定温度は20度であり、21度から1度設定温度を上げると、年間で1,000円ほどの節約となります。
加湿器などと併用して湿度を上げると、体感温度が高くなり、厚着をすればさほどエアコンの温度を上げなくても十分快適に過ごせるでしょう。
こたつや電気毛布を使う
エアコンの代わりにこたつや電気毛布を使うと、消費電力を抑えることが出来、節電にもなります。
一般的な製品で比較すると、1時間の電気代は、電気毛布約1.5円、こたつ約5.4円、エアコン約6.1円となり、こたつや電気毛布の方が電気代が安くなります。
こたつや電気毛布を使うと節電となりますが、使うときは熱を逃がさない工夫をした方がいいでしょう。
ちなみに冬の暖房器具の中では、オイルヒーターが一番電気を使い、次に電気ストーブが電気を多く使います。
古い電化製品は新しい物に買い替える
もしも10年や20年昔の電化製品を使っているなら、最新の家電に変えると節電となります。450Lの冷蔵庫の消費電力はこのようになっています。
- 2003年型 : 600W
- 2013年型 : 200W
エアコンの年間消費電力はこの様になっています。
- 2004年型 : 945kWh
- 2014年型 : 837kWh
このように家電は昔の方が電気を多く使い、年々省エネ化が進んでいます。
買うとなると一時的にお金が必要ですが、古い家電をそのまま使うのと、新しい家電を買って使うのでは、消費電力に大きな差が出て、長く使うなら新しい家電に買い替えた方が電気代は安くなります。