給湯器の節電を効果的にするためのポイント

毎月の家計の出費の中で、どの家庭でも固定で必要になってくるのが「光熱費」です。その中でも特に高額出費になりがちなのが、ガス料金ではないでしょうか。そのガス料金の内訳で最も多くの家庭内で使用されているのが、給湯器です。
近年、数多くの種類の給湯器が販売されています。一体どの給湯器を選べば節約や節電に繋がるのか知りたいところですね。ここでは、最近よくテレビのコマーシャルや雑誌などに出ている「省エネ給湯器」が一体どのようなものなのか?などについても触れながら、給湯器について詳しく紹介をしていきます。
また、大がかりな工事などをしなくても、給湯器の使い方をほんの少しだけ気をつけることで、大幅にガス料金を節約することができるということをご存知でしょうか。
「給湯器の使い方次第で、一体何が変わるの?」と思いがちの方も多いかもしれませんが、給湯器の使い方次第でガス料金の節約と同時に、節電効果も得ることができます。
そのため後半では、節約や節電に繋がる給湯器の使用方法について詳しく紹介をしていきます。給湯器の使用方法について、今まで特に気を付けたことがなかったという方は必見です。誰でも簡単に、今日から実践できることばかりなので、ぜひゆっくりご覧ください。きっとこれまでの給湯器への見方が変わるはずです。
給湯器の節電は誰でもできる
省エネ給湯器の魅力を知ってしまうと、今すぐ交換したくなる方もたくさんいらっしゃるでしょう。しかし、簡単にどのご家庭でも交換することができれば良いのかもしれませんが現実問題としては、なかなかすぐにというわけにはいかない方も多いでしょう。
引越したばかりで新しいものにすぐに交換するのは勿体ない、本体価格が高いから今すぐには購入できない、補助金制度の交付条件に当てはまらないなど、色々なご家庭があります。そのため、ここでは誰にでもできる節約や節電に繋がる給湯器の使用方法について紹介をしていきます。
給湯器のスイッチをこまめに消す
どのご家庭の給湯器にも、機能を作動させるためのスイッチが付いています。実は、このスイッチに大きな落とし穴が隠されています。家庭内の電化製品の電気料金の内、いくつかの割合を占めているのが待機電力です。
そのため、この待機電力をできるだけオフにすることで節電効果を期待することができます。給湯器のスイッチにも実は電気が使用されていて、スイッチがオンの状態とオフの状態では、待機電力量が異なります。
そのため就寝時はもちろんのこと、外出時や日中お湯を使用しないという時は、こまめに給湯器のスイッチをオフにするようにしましょう。そうすることで電気代の節約に繋がります。
できるだけお風呂の追いだき機能を使用しない
お風呂に入る際、追いだき機能を1回使用するごとに多くのガスと電気を使用します。そのため節約と節電をするためには、できる限り追いだきをしないでお風呂に入るように心がけることが大切です。
⇒お風呂の節水グッズ
では、一体どのような工夫をすればよいのでしょうか。手軽で簡単な順番に紹介をしていきましょう。
①家族が順番に連続してお風呂に入る…そうすることでお湯の温度が大幅に下がるのを防ぎ、追いだきをしなくても適温で家族全員が入浴をすることができる。
②風呂蓋をしっかりと閉める…風呂蓋を入浴時以外閉めておくことで、お湯の温度が逃げてしまうことがなく、温かいままのお湯を保つことができる。
設定温度を使用内容によって変更する
給湯器の便利な所は、スイッチ一つで設定温度を変更することができる所です。食器洗いの時とお風呂のお湯を沸かす時の温度が一緒という方はいないでしょうか?設定温度を使用方法によって変更することで、大幅なガス料金の節約に繋がります。
給湯器の設定温度が高ければ高いほどガス料金は高額になります。そのため、設定温度をこまめに変更することが大切です。お風呂の温度は個人によって好きな温度は異なりますが、健康面においては40℃前後が良いとされています。
一方、食器洗いは32℃でも十分に油汚れを落とすことができます。このように使用方法によって、設定温度を変更するクセを身に付けると良いと思います。
給湯器の節約と節電術は、どれも簡単で誰にでもできることばかりです。手軽にできそうなものから少しずつ取り組み、習慣化していくように心がけましょう。
節電するなら各給湯器のメリットとデメリットを把握しよう
各給湯器のメリット
・ガス給湯器
給湯器の大きさが、比較的小さいので大変便利。また、工事費用や商品価格も安いので、取り付け工事を簡単に手軽にすることができる。
・灯油給湯器
灯油自体の費用が安いため、大きな節約をしやすい。
・電気温水器
電気料金のプランによって深夜電力を使用してお湯を沸かし、タンクに貯めておくことができるため、光熱費を節約しやすい。
・省エネ給湯器
省エネ給湯器のため、光熱費の節約をすることができる。使用方法によってはガス料金を、ガス給湯器よりも15%カットすることができる。
各給湯器のデメリット
・ガス給湯器
ガス代自体が高額なので、取り付け費用は抑えられても毎月の光熱費の節約にはなかなか繋がりにくい。
・灯油給湯器
節約はしやすいものの、給油をしなければ灯油給湯器は使用することができないため手間がかかる。また、灯油タンクも常備しておかなければならない。
・電気温水器
光熱費を抑えることはできるものの、タンクの中に貯めておくことのできる水量には制限がある。そのため、限られた量のお湯しか使用することができない。
・省エネ給湯器
光熱費の節約と節電には大きく繋がるが、給湯器自体の価格が高いため、気軽に取り付けにくい。
このように、各給湯器にはそれぞれ異なったメリットやデメリットがあります。そのため、各家庭で「自分たちの生活にはどのタイプの給湯器が最も合っているのか」をしっかりシミュレーションなどで比較と検討し、取り付けることをおすすめします。
⇒電気料金シミュレーションで失敗?
省エネ給湯器の節電効果について
給湯器には、実にたくさんの種類があります。近年、節約と節電があちこちで謳われています。数多くある給湯器の中で最も省エネ効果のある給湯器について、まだまだご存知でない方が多いでしょう。そのため、ここでは省エネ給湯器に特に重きを置いて詳しく紹介をしていきましょう。
省エネ給湯器とは
省エネ給湯器とは、少量のガスを使用して効率良くたくさんのお湯を沸かすことのできる商品のことです。省エネ給湯器では、これまでの給湯器では捨てられていた排気熱を再利用をします。
そのため、少量のガスでたくさんのお湯を沸かすことができるのです。そうすることで、使用するガス料金と電気料金をぐんと節約することができます。さらに、二酸化炭素の排出量を抑えることができるの、地球にも優しい働きをするのです。
省エネ給湯器に交換することでどのくらいの節約に繋がるの?
地球にも優しく節約や節電することのできる、省エネ給湯器。大変魅力的ではあるものの、取り付け費用や本体価格が高額なため、取り付けを迷ってしまうという方もたくさんいらっしゃるでしょう。
でも、実は省エネ給湯器を取り付け工事する際に、国から補助金をもらうことができる制度があります。補助金を交付されるためにはいくつかの条件をクリアしなければならないですが、多くの方が該当する条件ばかりです。
そのため、補助金を受けること前提での費用の差についてみていきましょう。
①省エネ給湯器
本体価格…約400,000円
年間の光熱費…約70,000円
補助金制度…最大で22,000円
②従来型給湯器
本体価格…約300,000円
年間の光熱費…約83,000円
補助金制度…なし
このように一見、本体価格だけを見ると従来型給湯器の方が安価で節約に繋がるのではと思いがちですが、長い目で見れば確実に省エネ給湯器を使用した方がお得なのです!そのため、これから給湯器を変えようと検討している方は、省エネ型給湯器への交換を検討してみても良いかもしれません。
従来型と省エネ型の給湯器はどのくらい電気代がかかっているの?
給湯器を使用する際にはガスや水道はもちろんのこと、電力も使用しています。お湯を沸かす際に水の量を測ったり、お湯の温度を調節したり、安全機能を作動させたりなど、様々なシーンで電気を使用しています。
では、具体的にどのくらいの電気代がかかっているのかについてみていきましょう。ここでは、お風呂での給湯器の使用時について詳しくみていきます。
⇒お風呂でも節約したい!賢いお風呂の入り方
<毎日お風呂を沸かした場合の1週間の電気代の比較>
●従来型給湯器…1.51円
●省エネ給湯器…1.00円
このように、従来型の給湯器と省エネ型の給湯器ではガス料金だけでなく電気料金も異なってくることがわかります。節約と節電のためには省エネ給湯器は、やはりとっても優秀な商品なのです。
給湯器節電術のまとめ
以上、オススメ省エネ給湯器の節電術でした。使用方法を少し工夫するだけで大幅な光熱費の節約と節電に繋げることのできる給湯器。給湯器の使い方を今一度ご家族で話し合って、使用方法を家族みんなで工夫してみてはいかがでしょうか。
ガス料金は単価が高いため、少しの工夫で毎月1,000円前後の節約は夢ではありません。まずは、家族の全員が使用するお風呂での給湯器の使用方法を工夫し、少しずつ家族全員の生活習慣に取り入れていくようにすることをおすすめします。
また、省エネ給湯器は近年たくさんのメーカーから販売され、多くの家庭の中で普及しています。家計には、もちろん地球にも優しい給湯器。国が補助金制度を設けている今がチャンスです!節約と節電と地球のために、省エネ給湯器に交換してみてもよいかもしれません。