保険を見直して節約をする時の外せないポイントとは?!

節約を考えて保険の見直しをしよう!
生活をする上で、皆さん誰もが「節約」に対して考えていらっしゃるかと思いますが、意外と忘れがちなのが、『保険』です。契約した時とは、家族構成や、生活環境も変わっているのに保険はそのままになってしまっている。これは、多くのご家庭から耳にする話です。
節約を考えるならば、保険代理店でお勧めされた保険に入ったままといったことは禁物です。つまり保険の見直しこそ、節約効果を持続させる一番のコツと言えます。では、各ご家庭で多く加入されている保険の概要とは?また、保険の見直しで、「保険の節約」は可能なのでしょうか?
保険で節約その1 生命保険と医療保険
生命保険とは、もしもの時のための保障として加入するものとして知られています。もちろん、支障なく元気に生活できていれば必要ないものですが、人生は突然何があるか分かりません。
もしも、世帯主が急に亡くなってしまった時、残された遺族が生活に困る場合などは死亡時にまとまった給付金が出るような生命保険に加入する必要があります。
一般的には、死亡保障とセットで医療保険に加入される方も多くみられます。保険に加入する前には、国の健康保険制度や会社の福利厚生も確認しましょう。
医療費を補助する公的制度とは
・高額療養費制度…月収53万円未満の場合、1ヶ月間にかかる自己負担限度額は9万円足らずとなります。さらに、各会社の負担制度によって、払い戻しのある付加給付制度がある場合もあります。
・疾病手当金…病気やケガを理由に会社を休み、無休になってしまったとしても4日目から給料の2/3相当額が健康保険から支給される制度。(期間は1年半を最長としている場合が多くみられる)
・子どもの医療費免除…各自治体により、子どもの医療費の全額もしくは一部が負担されるという制度。(自治体によっては、中学生まで無料の場合も)
節約の点で考えると、保険はあくまで万が一の時のためのものとして検討すること。これは、保険を選ぶ際の第一条件です。インターネットで申し込む生命保険や、勤務先の団体保険などの比較的安価な保険を選ぶと節約に繋がります。
必要以上の保険に加入するということは、その分不必要(無駄)な出費をしてしまっているということなのです。また、もしものリスクに備えるためには保険だけでなく現金(貯金)や固定資産の所持もリスク対策としては有力です。保険以外の方法も、視野に入れておきましょう。
保険で節約その2 学資保険
大切なお子様の健やかな成長のためにと考えられている『学資保険』ですが、加入を検討されている親御さんの99%の方が、「お子様を大学までいかせたい」と考えているというデータがあります。
実際にかかる教育費用として、全て公立であっても高校と大学で800万円、私立だと2,200万円必要となると言われていることからも、ますます『学資保険』への必要性が高まっています。
しかし、教育資金の全てを『学資保険』でまかなう必要はありません。その理由としては、
「幼稚園(保育園)~中学校までの資金は生活費から捻出することが可能」
「昨今の少子高齢化に伴い、祖父母や親戚からの援助を受けることができる家庭の増加」
などを挙げることができます。
学費に多額の費用が掛かることが予想できるのであれば、『学資保険』に加入するべきでは?という声もあることも事実です。
学資保険のメリット
・「万が一、契約者(親)が亡くなった場合であってもその後の進学費用が保障される」
・「進学時の家庭状況に関わらず、大金を用意できる」
などといったメリットも多くありますが、同時にデメリットもあることも事実です。
⇒母子家庭に必要な保険は?大事な3つの保険
学資保険のデメリット
また、「返戻率には条件がある」これは、よく保険のパンフレットに記載されている返戻率ですが、いくつかの条件があります。例えば、契約者が○○歳、○○年間保険料を支払った場合などの注意書きがされている場合が多々あります。
そのため、節約を考えるのであれば、試算と見積もりをよくとった上で、その場で契約をせず自宅に帰ってよく検討することが重要です。
その他、中には元本割れしてしまう保険もあります。その場合、オプションで医療保険がついていることもあるので、事前にオプションの有無や必要か否か?ということを見極めましょう。
これは他の保険にも同様ですが、学資保険の加入を考える際には家計に占める保険の割合や学資保険の割合をよく考えることが重要です。
保険で節約その3 自動車関連の保険
移動に便利な自動車ですが、節約に関して考えるのであれば「必要かどうか?」の選択がまず重要となります。なぜなら自動車を所持することで「自動車保険」の他にも、車両代やガソリン代、駐車場代、税金などといった出費を伴うからです。
もしも、持たないという選択をするのであれば、レンタカーやカーシェアリングのようなサービスを利用する方法もあります。
必要という選択をする場合には、固定費として『自動車保険』が必要です。
自動車保険の節約項目
・代理店型からダイレクト型への変更
・年齢条件や運転者の範囲の見直し
・年間走行距離や使用目的の選択の見直し
・割引制度や特約がある保険への変更
「代理店型からダイレクト型への変更」
最近では、テレビやCMなどでダイレクト型保険を耳にする機会も増えたのではないでしょうか?自動車購入時に代理店やディーラーなどで保険をに加入するといった従来の方法とは異なり、インターネットや電話を通じて自身で保険会社を選択するといったものです。
代理店を通さないため、経費や人件費などのコストを抑えることができます。その分、保険料は安く設定されていることが特徴です。
「実際に運転する年齢条件や運転者の範囲の見直し」
意外と忘れがちなのが、この部分です。家族の生活スタイルや運転者の増加と減少に伴い、保険についても随時見直しが必要になってきます。例えば「子どもが新たに運転免許を取得した」や、反対に「子どもが独立して夫婦のみで使用するようになった」などがこれに当たります。
また、年齢条件とは「21歳以上、26歳以上、30歳以上」といった形で分類されているのが通常であり、年齢が上がると保険料は安くなります。ご自分やご家族の年齢に合わせて変更する必要があります。
最後に、運転者の範囲には「本人限定、配偶者限定、家族限定」といった分類があり、範囲が狭いほど保険料は安くなります。「誰でも運転可能」と設定されている場合は、大幅な保険料ダウンの可能性があります。
「年間走行距離や使用目的の選択の見直し」
以前は車で通勤していたが、使用しなくなったといったようなケースでは、見直しすることで保険料が節約できます。使用目的はいくつかに分類されているので、家庭の現状をしっかり見極めることも必要です。
自動車を使う目的や回数が変われば、年間走行距離にも変化が見られます。走行距離が短いと、保険料がお得になる自動車保険も数多くあるのでご家庭に合ったものを選びましょう。
「割引制度や特約」
これは、保険会社によって内容が異なります。
<自動車保険の主な割引と特約事例>
「ゴールド免許割引」…保険開始日に被保険者の免許がゴールド免許である場合の割引(優良運転者と認定される)
「新車割引」…該当車両の初度登録年月が、各保険会社の指定した期間内にある場合の割引
「エコカー割引」…ハイブリットカーなど、エコカーでの加入の場合の割引(一般的には、電気自動車やハイブリット車をさす)
「インターネット割引」…インターネットで自動車保険加入の申し込みを行った場合(年間で最大1万円近く割引になる場合も…)
「セカンドカー割引」…2台目以降の自動車で、自動車保険に加入する際、割引率が大きい等級が適用される
「早期契約割引」…保険の開始日よりも一定期間以上前に契約をした場合に適用される割引(45日以上前~や2~5%の割引率が一般的)
などが、あります。ご自分が利用できる割引制度を設けている保険会社であることを重視して探すのも、自動車保険料節約のコツと言えます。
保険で節約その4 火災保険
穴場となっているのが、火災保険です。人生最大の買い物ともいえるマイホームの購入の際に必須な火災保険ですが、長ければ数十年にわたって加入することがあります。にも関わらず、詳しい補償内容や保証期間、適切な保険料を良く知らないまま加入してしまっているという方が多いようです。
詳細を知らないまま、銀行やハウスメーカー、不動産会社から勧められた保険に加入し、そのままというケースが多いことから、見直しをすることで保険料を節約するチャンスが隠れています。
<火災保険 主な節約のコツ>
「補償内容の限定」…個々の物件の立地条件に必要な保障を限定する
「免責金額の設定」…免責金額を大きくすることで保険料を割安になります。(個人で対処できるリスクには保険をかける必要はないため)
「長期にわたる契約」…契約の保険期間が長いほど保険料は割安になります。(一般的には、10年分の火災保険を8年分の保険料で加入できる場合が多い)最近では、保険料値上がりの傾向にあることからも、最初に長期間の契約をすれば保険料値上がりの影響を受けない。
「共済の検討」…損害保険会社の保障と変わりない保障内容でありながら、保険料を安く抑えることが可能になります。(ただし、地震保険に加入できないというデメリットがある)
保険で節約その5 地震保険
地震保険の特徴は、「単独では加入できず、必ず火災保険とセットで加入しなければいけない」ということです。また、建物の構造と建物の所在地によって保険料が異なるという特徴や、保障内容と金額はどの保険会社も同じという特徴もあります。
<地震保険 節約のポイント>
・長期契約をし、一括で支払うことで割安にできる
・地震保険は火災保険の金額によって金額が異なるので、火災保険の見極めがまず必要となる
・各家庭に合った保障の対象を選択する
まとめ
いかがでしたでしょうか?
当たりまえのように加入している保険ですが、生活スタイルの変化に応じて随時見直すことで大幅な節約にも繋がります。これを機に、一度現在加入されている保険の見直しをされてみてはいかがでしょうか?