共通ポイントが貯まる!電力会社がポイント還元する「理由」とは

ポイントが電気料金を安くする?
電力自由化に伴って、新電力が多数参入してきています。これは電力業界外から活発に流れ込むことを意味し、例えば携帯電話会社や住宅関連企業などがそれぞれの強みを生かして様々な料金プランを提案してきます。そのプランの中にポイントの還元率があり、顧客獲得競争に拍車をかけるものとなっています。
一言にポイントといっても、楽天ポイントやTポイントなどの共通ポイントサービスが重要になってきます。これは様々な店でポイントを貯めたり使ったりできるポイント形態の事で、どこでも使える汎用性の高さが売りになっています。
ポイントが電気料金に組み込まれると、どうなるのでしょう。単純に使用した電力に伴って電気料金は高くなりますが、この電気料金に対応して、ポイントが還元されます。
このようにして、実質的な電気料金の値下げという恩恵を受けることができます。このような料金プランを提供する電力会社と契約する場合、貯めたポイントの活用を考えていくべきであると言えるでしょう。
⇒電力自由化プラン選びは「ポイント」が鍵を握る
電力自由化が始まったことで契約する電力会社を、自由に選択できるようになりました。これは今までに無い画期的な事で、契約した電力会社の電気料金プランをライフスタイルに合わせて選択し、自分が欲しいオプションやサービスを戦略的に手に入れましょう。
東京ガスのポイント制度
東京ガスはその名の通りガス会社ですが、新電力会社として電力業界に参入しました。ポイントで電気自由化後の顧客獲得競争を戦う方針を掲げています。
東京ガスは、既にpontaとの提携とTポイントとの提携を発表しました。電力消費者にどちらか好きなポイントを選んでもらう事で、幅広い顧客獲得を狙います。pontaもTポイントも守備範囲が広いポイントであるため、利用している人口は多いと考えられます。
現在、日本では様々なポイントが経済活動に深く関わっていて、ポイントと私たちの消費行動は切っても切れない関係です。しかし、ポイントが多様化してしまい逆に利便性に書いてしまうシーンが、しばしば見られます。
そのような状況を考慮して利用者が主に利用しているポイントカードに対応できるように、取り扱うポイントを増やすことはとても戦略的です。電気料金の支払いに合わせてポイントの還元があるため、現在使用しているポイントカードと電力消費が繋がるというのはとても画期的な料金体制であると言えます。
引用元:ponta.jp
東京ガスの戦略は、pontaとTポイントによるポイント還元です。
貯めたポイントは自分の好きなように使えるので、東京ガスのようにポイント還元型の料金プランを打ち出す電力会社と契約すると、よりお得感が味わえるかもしれません。
東京ガス他以外の電力会社もポイントを活用して新規の顧客獲得を試みる会社は、たくさんあります。色々なオプションの付け方がありますが、ポイントの還元は特に注目されるサービスの一つであると言えます。
電気料金と暮らしの中で利用するポイントがリンクされる点が魅力的ですね。
電気料金がポイントで安くなる!
電力会社がポイント制度を導入する事で見た目では電気料金が下がっていなくても、還元という形でポイントが付加されるので、実質電気料金の値下げが可能となります。
ここで重要な点は、見かけの電気料金の変動はないという事です。消費者にとっても電気料金は一番大切な判断基準になると思いますが、電力会社としても他の電力会社の料金に機敏に反応しなければならないので一番の関心事です。
電気料金を変える際は、経済産業省に対し申請を出さなければなりません。電力自由化後は、その電気料金を繊細に調整しなければならないのに、そのたび経済産業省に申請を出していたらタイムロスになってしまいますね。
そこで、ポイントの還元率を変える方法などして、実質の電気料金を決めるそうです。
ポイント制度の先駆けは関西電力?
電力自由化前もポイント制度を利用していた会社は、存在しました。その会社は関西電力で、2005年に「はぴeポイントクラブ」で、電気料金に応じてポイントを提供するという現在のポイント制度の原型となるものです。
現在このサービスは停止ししていますが、関西電力はポイントを利用したサービスの先駆けとなった会社でもあります。今と状況が違うのは当時は電力自由化前なので、ライバル会社が存在せず、電気料金の変更を申請する余裕がありました。
しかし、電力自由化後の現在はライバル会社との競争の最中にいるので、電気料金の変更を伴わない価格調整ができるポイント制はとても有用な手段なのです。
⇒ポイントがお得に付くのはどの電力会社?徹底比較!
ポイントの還元率が低くくても利便性が重要!
引用元:tsite.jp
電力会社がポイントを多く導入するようになる中、消費者にもある傾向があるようです。それは汎用性が高いポイントを選ぶ事です。
還元率が高くても使える範囲が狭く、使い勝手が悪いと選ばれない傾向にあるようです。逆に多少還元率が低くても現金に匹敵するレベルで、どこでも使えるポイントならばそちらの方を好みます。
その例としては、ソフトバンクがあります。ソフトバンクは、1000円の電気料金につき10ポイントの還元率でポイントを提供していましたが、汎用率の低いソフトバンクポイントの還元で使い勝手の面で見ると力不足なところがありました。
そこで、Tポイントに切り替える選択をしたのです。還元率は、ソフトバンクポイントの時の半分で1000円につき5円です。
還元率が大幅に下がったにもかかわらず顧客満足度は、3割も増加しました。これは、消費者がポイントの還元率よりも使い勝手の良さを求めているという事になります。
ポイントによる企業間の関わり
現在、社会には様々なポイントが出回っています。それらのポイントには、それぞれ守備範囲というものがあり全国のコンビニで使用できる様な大規模なものもあれば、ある地方や地域だけで根強い人気を持つローカルなポイントもあります。
つまり地域のよってポイントの人気度が変わってしまうため、電力会社がローカルなポイントと連携する場合、地域性を考慮する事が余儀なくされます。
大手電力会社は、主にもともと管轄地域との関わりがあります。このことからこれらの電力会社は、Tポイントのような全国規模以外のポイントと提携する事が多くなります。その例を、見ていきましょう。
中部電力の場合、WAONポイントやnanacoポイントなど使い勝手のよいポイントと提携しつつも、中部地方の鉄道会社との提携も進めています。名古屋市交通局のマナカや静岡鉄道のLuLuCaポイントまた、名古屋鉄道のミュースターポイントなどです。
地域性を前面に出したポイント制を打ち出せるのは、中部電力などの大手電力会社独特の性質なのかもしれません。各自のライフスタイルに関わる地域密着型のポイントをカバーしている場合、利用する価値はありそうです。
東京電力のポイントは?
東京電力もポイントを軸にした電気料金プランをうちだしています。それは、Tポイントとpontaとの選択制で東京ガスと同じような設定であると言えます。
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家庭向きのサービスであり対象となる料金プランは、スタンダードプラン、プレミアムプラン、スマートライフプラン、夜トク8,12、動力プランです。
もしどちらのポイントにも選択したかった場合は、TEPCOのマイページの中にポイントが自動的に貯められて、いつでもTポイントやpontaへポイントを変換する事が可能です。
現在は貯めたポイントは、一般的な消費活動にしか利用できませんが、2017年からは電気料金の支払いにも利用できるようになるようです。
Tポイントやpontaは汎用性の高いポイントですが、さらに電気料金の支払いにも対応できるようになるとさながら現金に匹敵する汎用性を併せ持つ事になります。
また、新規の顧客を獲得するための戦略も練ってあります。Webサイトから料金プランに申し込むと、500ポイントがもらえます。
他には、既にサービスは終了してしまいましたが、2016年1月31日までに2年契約のプレミアムプランに新規契約すると12000ポイントがプレゼントされるというかなり太っ腹なサービスもありました。
このよう点からも、ポイントを上手に使って新規顧客獲得に躍起になる電力業界の雰囲気が伺えます。
まとめ
ポイントと電力自由化には深い関係があり、お互いがお互いを盛り上げる役割を果たしています。そして、電力自由化という開かれた競争市場をどう生き抜いていくか、各電力会社が知恵を絞っています。
今回は、電力自由化による電力業界の性質に対する各種ポイントサービス相性の良さや、東京ガスや東京電力などの電力会社のポイントサービスの例をあげました。いずれにしても、自分のライフスタイルに合った料金プランやポイントサービス選ぶだけで損することはなさそうです。
電力自由化がスタートして電力プランを自由に選べるようになりました。
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