一人暮らしの電気料金が4000円は普通? 全国平均とライフスタイルによる違い

一人暮らしの電気代の全国的平均
「一人暮らしなのに電気代が高い!」こんな悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか? まず、一人暮らしの皆さんの「電気代の平均」を見てみましょう。
一人暮らしの1ヶ月の電気代の全国平均は「4,199円」です。電気料金が6000円台で満足される方も多いようですが、一人暮らしでこの金額は電気代がかなり高いと思ったほうがよいです。
もちろん、それぞれ生活スタイルが異なりますので、中には1000円という方もいれば2万円以上という方もいます。しかし、工夫次第では今よりも電気料金を安くすることが十分に可能なようです。統計データを元に様々な角度から、一人暮らしの電気代の平均を見ていきましょう。
一人暮らしの電気代の平均統計
今回は総務省統計局の家計調査を参考に、いろいろな角度から一人暮らしの数年間に渡る電気代の変化を調べてみました。
都市階級と地方別の年間電気代平均(単位:円)
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | |
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大都市 | 49,950 | 47,013 | 51,690 | 56,400 | 53,727 | 54,201 |
中都市 | 63,330 | 62,091 | 66,246 | 66,582 | 74,043 | 74,724 |
小都市/町村 | 21,597 | 64,791 | 66,573 | 67,767 | 73,701 | 73,161 |
北海道/東北 | 59,727 | 55,905 | 61,572 | 60,960 | 66,072 | 68,043 |
関東 | 57,048 | 52,302 | 57,339 | 63,660 | 66,810 | 65,913 |
北陸/東海 | 64,353 | 62,139 | 66,963 | 66,120 | 73,536 | 72,171 |
近畿 | 58,119 | 58,239 | 60,909 | 62,538 | 67,137 | 64,149 |
中国/四国 | 60,429 | 62,319 | 65,775 | 68,778 | 64,458 | 65,961 |
九州/沖縄 | 54,498 | 54,663 | 57,180 | 59,661 | 60,222 | 63,309 |
全 国 | 58,722 | 56,748 | 60,954 | 63,492 | 66,291 | 66,489 |
全体のデータからは、下記のことが分かります。
- 全体的に電気代が上がっている
- 大都市よりも小都市のほうが電気代が高い
- 地域的には東海エリアが高め
年齢によっても一人暮らしの年間電気代平均に差
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | |
---|---|---|---|---|---|---|
34歳まで | 35,334 | 32,196 | 34,956 | 36,069 | 33,588 | 33,285 |
35~59歳 | 56,979 | 54,999 | 60,075 | 60,171 | 62,019 | 61,167 |
60~64歳 | 69,120 | 67,110 | 70,809 | 74,436 | 79,179 | 78,975 |
65歳以降 | 69,210 | 67,593 | 72,648 | 75,711 | 80,442 | 79,830 |
平均 | 58,722 | 56,748 | 20,318 | 60,954 | 66,291 | 66,030 |
年代別の統計データから分かる点は、下記のような点です。
- 年々、電気代が上がっている
- 高齢者の電気料金が高い
- 34歳以下は電気料金をかなり抑えている
一人暮らしのライルスタイル別の電気代の全国的平均
しかし、「一人暮らし」とひとくくりにしても、住んでいる場所や使っている電化製品、生活スタイルによって状況は様々に変わってきます。盆地を含めた、夏は暑くて冬は寒いような場所ではエアコンの使用機会が増えて電気代が上がることでしょう。古い電化製品を使っていれば電気代を多く消費してしまうということはよくあります。
それぞれ生活している環境は違いますから、「一人暮らしの電気代は○○円です!」と断定することはなかなかできません。そこで、生活スタイル別の平均額をお伝えします。
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生活に欠かせないライフラインが収支を圧迫
総務省統計局が2014年に行った家計調査によると、単身世帯の毎月の電気代は平均約5,565円です。2011年までは5,000円前後で推移していましたが、2011年の東日本大震災の影響を受け、電力会社が電気料金の大幅値上げを行ったこと、2013年に電気料金の改定が行われたことを受け、近年は上昇を続けています。
この金額は光熱費(電気、ガス、水道)のおよそ半分を占めており、生活するうえで電力が必要不可欠であること、そして家計を圧迫する要因になっていることが分かります。
学生の一人暮らし
学生の一人暮らしの場合、講義やアルバイトなどの予定がない時には家で過ごすことが多く、必然的に電気代は上がります。テスト前に徹夜で勉強をしたり、家に友達を呼んで深夜までワイワイ楽しく飲んだりと、家での時間を自由に過ごすことが多いため一般的な平均額よりもやや上がります。エアコンを使う夏,冬の時期は、7,000円~8,000円。春,秋は3,000円~4,000円になります。
社会人の一人暮らし
社会人の場合、日中はほとんど家におらず、土日も仕事で家を空けているということも珍しくありません。電気を利用するのは朝晩の数時間のみなので、電気料金平均は学生よりもやや下がります。エアコンを使う夏,冬の時期は、4,000円~5,000円。春,秋は2,000円~3,000円になります。
リタイア後の一人暮らし
定年を迎えてセカンドライフを謳歌している人も、学生と同様に家で過ごす時間が長いです。そのため、平均額はぐっと上がり、月あたり6,551円という数字になっています。また、男女でも電気の使い方に少し差があり、この年代の男性平均は6,790円なのに対して、女性は6,443円と、女性の方がやや節約傾向にあることが分かります。
節約している人の一人暮らし
節電を心がけている方なら、一人暮らしの電気代がいくらか調べてみますと、1年を通じて2,000円前後とかなり安くなっています。
ここまで安くできるのは、電気の基本料金(アンペア)を安く抑え電力プランを電気料金単価の安い時間帯別点灯プランにしているので可能になっています。